日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年6月16日日曜日

◆【2013Jリーグスペシャルマッチ】プレビュー:選手と観客が一体となって織りなすスペシャルマッチ。その勇気、被災地へ届け!(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00156810.html

6月16日(日) TAO vs J選抜(15:00KICK OFF/国立)
★チケット好評発売中!
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東日本大震災復興支援を目的としたスペシャルマッチが今年も開催される。
今年もチャリティマッチに相応しい豪華なメンバーが揃う。事前のサポーター投票で最多得票を獲得した横浜F・マリノスの中村俊輔をはじめとしたJリーグを代表する選手たちの他に、VVVフェンロの大津祐樹・カレン ロバート、そしてSBVフィテッセの安田理大といった海外でプレーする日本人選手も参加することになっている。

昨年は、イタリアのデル ピエロがTEAM AS ONEの一員としてプレーし、後半途中に左足の見事なゴールを決めて試合を大いに盛り上げたが、特に年齢を重ねた選手たちはこうした試合の意義をよく理解し、プレーや試合での姿勢で示してくれる。今回も必ずや、そうした心に響く姿が見られることだろう。

そうした選手の一人が鹿島アントラーズの中田浩二だ。
このJ1リーグ中断期間を利用し、津波で被害を受けた東北地方に足を伸ばした。「東北に行ったのは1年ぶり。すぐに変わるとも思ってなかったけれど、あまり変化はなかった」と語る。チームメイトの小笠原満男、本山雅志と連れだって東北各地を見て回ったそうだが、変わらない風景に心を痛めていた。「とにかく良いプレーをするしかない。それしかないと思う」。円熟のプレーを期待したいところだ。


ただし、試合を盛り上げるのはベテランの心意気だけではない。これから日本代表入りが嘱望される旬の選手たちの競演を、この試合で楽しむことができるはずだ。セレッソ大阪の柿谷 曜一朗・山口螢、ジュビロ磐田の山田大記、浦和レッズの原口元気、サガン鳥栖の豊田陽平といった選手たちが、日本代表経験者が多数揃うJリーグ選抜の中で輝けるかどうかは、今後の代表チームでの活躍を占う上でも想像力を働かせやすい。
TEAM AS ONEにも鹿島アントラーズの柴崎岳・大迫勇也、サンフレッチェ広島の高萩洋次郎といった選手たちが顔を揃えている。豪華メンバーが揃っている中で、それぞれに与えられる時間は短いだろうが、こういう試合だからこそ、ゲームを左右する活躍を見せて欲しい。

とはいえ、この中断期間にも積極的に復興支援活動を行ってきた小笠原満男は言う。

「ただ試合をするだけじゃ自己満足になってしまう」

やはり"復興支援"を謳って試合をするだけでは、目的の半分しか達成されたことにはならないのだ。彼は、岩手県の大船渡や陸前高田というゆかりの地をまわっただけでなく、今回は日本サッカー界の発展に大きく貢献したJヴィレッジ(福島県双葉郡)の現状も見てきたそうだ。

「サッカー界にも、もう少しできることがある。見てる人に『よし、頑張ろう』と思ってもらえるようなメッセージを込められたら良いし、復興を支える側の人たちにもスピード感をもっと早めるような気持ちになってもらえたら良い」。

選手一人ひとり、試合を見に来た一人ひとり、その気持ちがひとつになったとき、奇跡のような瞬間が訪れることがある。普段は別のチームの選手、サポーターが一堂に会すため、そこに至るまでには乗り越えなければならない障壁は少なくない。しかし、だからこそ大きな感動が生まれる。プレーするのは選手たちだが、この試合をつくるのは選手だけではない。ひとつでも多くの声、ひとつでも多くの手拍子が大きな力になるはずだ。

以上

Reportd by 田中滋

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