日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年6月19日水曜日

◆本田よミドル打て!ジーコ氏が勝利への金言(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20130619/jpn13061905040006-n1.html

 日本代表ブラジル遠征(17日、レシフェ)19日(日本時間20日朝)のコンフェデレーションズ杯・イタリア戦に向けて会場のレシフェに到着。練習に復帰し先発出場に青信号のMF本田圭佑(27)=CSKAモスクワ=は、元ブラジル代表MFで日本代表元監督のジーコ氏(60)から、「左足のミドルがある」と大会初勝利への“金言”を授けられた。FW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=は相手MFアンドレア・ピルロ(34)=ユベントス=の弱点を、“上から目線”で指摘した。

 白い砂浜で水着の美女がモンローウオークするビーチリゾートの光景にも、エースの表情には少しの緩みもなかった。1次リーグの行方を決める大一番へ、MF本田は無言の“集中の儀式”を貫き、チャーター機でブラジル北部レシフェに降り立った。

 0-3で敗れた15日のブラジル戦で腰を打撲し16日の練習は不参加。状態が心配されたが、17日の練習から元気に復帰しイタリア戦先発は確実となった。

 そんな本田に、最高に頼もしい“金言”が届いた。ブラジリアに滞在するジーコ氏がサンケイスポーツのインタビューに答え、日本のコンフェデ杯初勝利の鍵に「本田のミドル」を挙げたのだ。

 「本田、長友が日本の中心なのは間違いない」と「W杯優勝」を公言する2人を高く評価し、続けて断言した。

 「本田が相手にとって危険なのは、彼には左足のミドルがあるからだ」

 確かに本田はブラジル戦で両軍最多の4本のシュートを放ち、前半6分に左足の無回転FK、同19分に強引な右足ミドルで数少ない日本のチャンスを演出した。

 プランデリ監督の下、攻撃的戦術に変化したイタリアだが、伝統の堅守『カテナチオ』(かんぬき)は健在。MF遠藤も「中はだいぶ締めてくるし、人数をかけてくる。守備はブラジルより組織的」と証言する。だからこそ、下がり気味の相手DFを引き出すミドルシュート、組織の守備など構わぬミドルレンジのFKはブラジル戦以上に効果的になる。

 CSKAモスクワ監督時代に獲得に動き、19歳当時に日本代表初招集を名古屋に打診するなど、本田の才能を高く評価するジーコ氏。W杯3大会に出場し、ペレ氏らと並ぶ世界最高のレジェンドと認められる同氏の“お墨付き”は、それだけで価値がある。

 「自分たちの実力をしっかり受け止めて、しっかり気持ちを切り替えたい」という本田。破壊力ある“悪魔の左足”で、金狼がカテナチオの鍵を開ける。(志田健)

★教え子にエール

 ジーコ氏は、自らが日本代表監督時代に日本代表に初招集したMF遠藤、DF今野、MF長谷部に「彼らが今も代表にいることが何よりうれしい。人間的な魅力があるから彼らは今も第一線で戦っている」と笑顔。ザック・ジャパンの主力を務める存在になった3人にエールを送った。

本田圭佑とミドルシュート

VVVフェンロ(オランダ)在籍時の2009年8月、ユトレヒト戦でゴールまで約30メートルの位置から強烈なミドルシュートを決め、欧州で日本人初となる3戦連続ゴール。CSKAモスクワでも11年6月のテレク戦で、後半に左足ミドル弾を決め4-2の快勝に貢献。得点にはつながらなかったが、昨年9月6日に行われた日本代表のUAE戦(○1-0、東北電)ではミドルシュートを多用。速攻の手段の一つとして、意識的に放つ場面が目立った。

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