日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年12月7日土曜日

◆【J1:第34節 鹿島 vs 広島】プレビュー:優勝の可能性を残す両チーム。勝利でしか手に入らない奇跡と連覇(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00165324.html

12月7日(土)J1 第34節 鹿島 vs 広島(15:30KICK OFF/カシマ)
◆J1昇格プレーオフ特設コーナー(Jリーグ公式サイト)
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スッキリと晴れ渡る空の下、鹿島の今シーズン最後の練習が終了した。やり残したことはない。選手や監督の顔にはそう書いてあるように見えるほど、迷いや雑念が感じられない。選手たちはピリピリとした緊張感ではなく、静かな自信をみなぎらせていた。

現在、鹿島は首位横浜FMと勝点3差の3位に付けている。今節は2位広島との直接対決。鹿島が勝ち、横浜FMが負ければ得失点差での勝負になるが、その差は9と大きく開いている。逆転優勝のためには大量得点が必要だ。どういう試合の入り方をするのかに注目が集まる。
ただ、選手や監督のコメントを聞くと、その点はすでに周到に準備が進んでいるようだ。木曜の非公開練習のなかで、監督だけでなく選手同士でも意志統一を図ったという。「最低限、勝つ。プラスαで点が取れれば」と、話す大迫勇也。「まわりを意識してよくなるわけじゃない。自分たちの戦いをすること」に集中するようだ。

対する広島はこの試合に勝てば、横浜FMが引き分けるか負けるかすると、逆転で連覇達成となる。鹿島に比べると目指すべき結果はシンプルだ。このところ安定している守備をベースに1点を先に奪えば、一気に試合を優位に運ぶことができるだろう。ただし、問題は点が取れなかったときだ。勝たなければ優勝はないため、どこかで点を奪いにいかなければならない。

トニーニョ セレーゾ監督は「相手は昨シーズンの王者。敬意を持たないといけない」と話ながらも「相手も勝たないといけない」、「どこかで一気に試合が動く」と予想していた。「ハラハラドキドキ、見る側には楽しい試合になるのではないですか」と、ブラジル人指揮官は柔らかい微笑みを浮かべる。「キックオフから始まって試合終了まで、サッカーはなにが起きるかわからない」。百戦錬磨の経験の持ち主は、試合の機微を十分に心得ているようだった。

11月16日に行われた天皇杯4回戦で相まみえた両チーム。そのときはアウェイの広島が3-1で勝利をおさめた。内容的にも広島の完勝と言えた。大迫を欠いた戦いではあったが、鹿島としてはその負のイメージを払拭してピッチに立つ必要もある。また、ジュニーニョ、遠藤康が前節で負傷しており、出場は微妙な状態だ。ただ、代わりに出るのが野沢拓也であるならば、鹿島サポーターの期待は大きくふくらむはずだ。終盤戦になると勝負を決める数々の活躍を見せてきたことから「Mr.クライマックス」の異名を持つ。

「タクさんが出るとそれだけで心強い。ずっとベンチにいる選手じゃなかった。最後に出てくるのは何かあるかな」

大迫も、天才ミッドフィルダーの登場を望んでいた。

また、この試合を最後にクラブを離れる選手もいる。特に岩政大樹は、鹿島の最終ラインに君臨し、リーグ3連覇などに大きく貢献した功労者の一人だ。

「いままで頑張ってくれた人のためにも勝たないといけない」

この大迫の決意は、彼一人のものではないはずだ。

以上

2013.12.06 Reported by 田中滋

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