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地元メディアが伝える
14日に行われるブンデスリーガ2部の第21節で、1860ミュンヘンはアウェーでのインゴルシュタット戦に臨む。ドイツ『AZ』は、前節で初ゴールを挙げ、このダービーにも期待がかかるFW大迫勇也が1860を移籍先に選んだ理由について報じた。
大迫は公式戦デビューとなったフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦でいきなりその得点力を発揮。地元メディアやクラブ周辺では注目や期待が高まっており、1860が一体どうやって大迫の獲得に成功したのかと驚きの声も挙がっているようだ。
大迫は昨年12月にクラブからの招待を受け、FSVフランクフルト対1860戦を観戦。その後、フランクフルト市内のホテルでフリードヘルム・フンケル監督とフロリアン・ヒンターベルガーSD(スポーツディレクター)が大迫と話し込み、練習施設の写真を見せるなど熱心に説得したという。
『AZ』によると、正式なオファーは提示していないものの、1部アウクスブルクも同選手に具体的な関心を抱いていたそうだ。しかし、最終的に1860との交渉がまとまった理由について、数々の日本人選手をブンデスリーガ移籍に導いた代理人のトーマス・クロート氏が次の通り語っている。
「(現フランクフルトMF)乾貴士の例で、2部を経由する道を選択することは悪くないことを彼に示した。(乾や元フランクフルトFW高原直泰を指導した)フリードヘルムの経験も、大迫の決断に大きく影響したね」
乾本人も大迫に1860移籍を勧めたようだ。さらにヒンターベルガーSDは、大迫に対して1860で「プレーすることを保障した」とも認めている。日本代表としてのブラジル・ワールドカップ出場を目指す大迫にとって、出場機会を約束されたことも移籍先を選ぶ上で大きな要因になったと見られる。
「ミュンヘンはどこかの村ではなく、日本人コミュニティーも存在する。それは彼にとって重要だったよ」と同SDは、本拠地が大都市であることも大迫の決断に影響したと話している。