http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20140211-OHT1T00137.htm
◆ドイツ2部リーグ 1860ミュンヘン1―1デュッセルドルフ(10日・ミュンヘン) J1鹿島から1月にドイツ2部の1860ミュンヘンに移籍した日本代表FW大迫勇也(23)が10日、ホームのデュッセルドルフ戦でデビュー戦ゴールを決めた。2トップの一角でフル出場し、0―0の後半18分、味方のシュートを相手GKがこぼしたボールを左足で先制弾。チームは同25分に追いつかれ、1―1で引き分けた。ブラジルW杯でのエース候補が新天地で順調なスタートを切った。
一瞬のスキを見逃さない大迫らしいデビュー戦ゴールだった。0―0の後半18分。右サイドのFKの流れからペナルティーエリア外で投入されたばかりのMFシュトッペルカンプがシュート。ブロックした相手GKが一瞬、ボールをこぼした。駆け込んだ大迫はすかさず右足を伸ばして、ボールを前へ送った。切れのいい動きで左ポスト前で反転、左足シュートを決めた。サポーターへ両こぶしを握りガッツポーズ。次々と仲間が抱きつき、もみくちゃになって大歓声を浴びた。
「チームを勝たせることができたと思うし、(ほかにも)点を取るチャンスがあったから、そこは改善しなくちゃいけない」。1―1の引き分けに終わり、まずは反省が口を突いた。それでも「最初が大事。これでもっと落ち着いてできるようになれば、自分のプレーが出せる」と自らに及第点をつけた。
12年ロンドン五輪の予選ではエース格だったが、直前でまさかのメンバー外。ブラジルW杯へ「少しでも成長したい」との思いで海外移籍を決意した。課題も見つかった。「(競り合いで)背負ったときに相手がすごく重かった。今まであまりやれる(タイプの)相手ではなかった」と、重量感のある欧州のDFとの競り合いに苦しんだ。「体が慣れていければ、もっといいプレーを余裕を持ってできる。こっち(ドイツ)で試合に出ることでもっと強くなれると、強く思ったし、楽しみ」。手応えをW杯の舞台で発揮するために、挑戦を続ける。