http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20140220-OHT1T00145.htm
J1ベガルタ仙台の元日本代表FW柳沢敦(36)が20日、J1通算17シーズン弾へ意欲を語った。昨季は20試合に出場し、3得点。J1で得点した通算シーズン数は歴代単独1位の「16」となった。今年、37歳を迎える元日本代表FWは「記録にはこだわらない」と前置きしながらも「試合に出たらゴールを狙う」と決意を語った。
飛び出しのタイミングは完璧だった。合宿中の宮崎で19日に行われた練習試合、宮崎産業経営大戦の後半41分。中原が左サイドでボールを奪った瞬間、柳沢は最終ラインの空いたスペースへ走り出した。低空クロスを頭で合わせてゴール。今年初めて練習試合にフル出場し「何年ぶりかで90分プレーした気がする」と苦笑いしたが、円熟の動きで大学生を翻弄した。
昨季はJ1で得点した通算シーズン数を「16」に伸ばし、元日本代表FW中山雅史(46)らを抜いて単独1位に躍り出た。今年も得点を奪えば、金字塔を塗り替えることになるが「記録は意識していない。試合に出たらゴールを狙っていく。チームのためにしっかり働きたい」とフォアザチームを強調した。
反省も生かす。昨季は1月の鹿児島キャンプで徹底的に走り込んだ。だが、2月の延岡キャンプ中の初実戦で、両太もも裏を負傷。復帰までに1か月以上を要した。今年はグラハム・アーノルド新監督(50)の下、厳しい練習もこなしているが「けがなく作っていく段階」と、はやる気持ちを抑えている。
自らが出場しなかったC大阪との練習試合(19日)は1―4と大敗。それでも焦りはないと言う。5月に37歳を迎えるストライカーは「監督とも時間をかけてやっていこうと話している。どんどん良くしていくことが大事」と前を向いた。コツコツと積み上げてきたゴール数107と同様、チームのために地道に努力を続けていく。