日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年4月3日木曜日

◆Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第2節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51357

ナビスコ予選 第2節 サガン鳥栖戦

梅鉢が値千金の逆転弾!ルイス アルベルトが初ゴール!2試合連続の逆転劇を見せた鹿島、ナビスコ杯初勝利!

先週末、日産スタジアムで鮮やかな逆転劇を見せ、横浜FMを3-1で破った鹿島が、中3日で4月の初戦に臨んだ。ヤマザキナビスコカップA組第2節でサガン鳥栖と対戦すると、前半に先制点を許したものの、ダヴィ、梅鉢、ルイス アルベルトのゴールで、3-1と逆転勝利を収めた。

鹿島は最終ラインの山村と西が今季公式戦初出場で、ボランチのルイス アルベルト、攻撃陣の本山とカイオが今季初先発と、横浜FM戦からスターティングメンバーを5人入れ替えて臨んだ。鹿島は立ち上がりからボールをキープし、攻勢をかけていく。7分には、左サイドを突破したカイオが中央へ折り返し、本山がミドルシュート。13分にも、ダヴィのポストプレーから本山が再びミドルシュートを放つなど、1トップのダヴィと2列目の3人が流動的に絡んだ攻撃を展開した。

しかし、均衡を破ったのは鳥栖だった。22分、鹿島は右サイドから攻め込まれ、ペナルティーエリア内から山崎に浮き球のクロスを上げられる。曽ヶ端の頭上を越えたボールを、ファーサイドの早坂に押し込まれた。

これで4試合連続の先制点献上となった鹿島だが、前半のうちにしっかりと同点に追いつく。38分、山本がカイオとのワンツーで攻め上がると、鳥栖のファウルを誘発し、FKを獲得。左サイド深く、タッチライン際からのFKを柴崎が蹴り込むと、ニアサイドで山本が頭で反らしたボールを、ファーサイドで待っていたダヴィがヘディングシュートで押し込んだ。リーグ開幕戦以来となるダヴィのゴールで、鹿島がスコアを振り出しに戻し、前半を終えた。

1-1で後半を迎えた鹿島は、前半と変わらず、ボールをキープして主導権を握る。50分には、本山が複数の相手DFの合間を縫う巧みなパスを通し、遠藤がペナルティーエリア内でボールを収める。遠藤は得意の左足でシュートを放ったが、GKにキャッチされた。54分にも、ペナルティーエリア内での崩しから、最後は本山が右足シュートを放ったが、相手DFにブロックされてしまう。なかなか2点目を決めることができない鹿島は、62分に野沢、68分に梅鉢、そして73分に土居を投入し、打開を図った。

待望の逆転ゴールは、83分に生まれた。野沢が蹴り込んだ右CKに対して、中央での混戦からこぼれ球が梅鉢のもとへ。トラップした梅鉢が左足を振り抜くと、抑えのきいたハーフボレーがゴールネットに突き刺さった。さらに87分には、セットプレーの流れから梅鉢が右サイドを抜け出し、ファーサイドへピンポイントのクロスを上げる。走り込んでいたルイス アルベルトがヘディングシュートでゴールネットを揺らし、3点目。リードを2点に広げ、勝利を決定づけた。

試合は3-1で終了し、鹿島が2試合連続で逆転勝利を収めた。今季のヤマザキナビスコカップ初勝利で、公式戦2連勝となった。



【この試合のトピックス】
・ヤマザキナビスコカップでの鳥栖戦は、昨年に続いての勝利。通算では、4戦全勝となっている。
・本山が今季初の先発出場を果たした。
・今季新加入のカイオが、自身初の公式戦先発出場を果たした。
・山村と西が先発し、今季初の公式戦出場となった。
・今季初先発のルイス アルベルトは、公式戦で初めてカシマスタジアムのピッチに立ち、フル出場。加入後初ゴールを記録した。
・途中出場の梅鉢が、今季初ゴールを挙げた。この結果、1992年生まれの4選手(柴崎、昌子、土居、梅鉢)全員が、今季の公式戦でゴールを記録したこととなった。



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・集中力を高め、積極性を持ってプレーしろ!
・相手を左右に揺さぶることでスペースを生み出せ。
・戦況に応じて的確に声を掛けあい、味方を動かせ。

サガン鳥栖:尹 晶煥
・守備は良くできているが、少し遅れてきているので気をつけること。
・ボランチはもっとボールを落ち着かせること。
・お互いの距離感を大切にすること。
・自信をもって戦おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(積極的な選手交代策について)交代させた遠藤は連戦続きだったので、どこかのタイミングで交代させなければいけなかった。またカイオは初先発だったので疲れもあり、戦術的な面で実行できる時間帯と実行できない時間帯があった。本山も体力的に90分は無理であり、想定していた部分はある。しかし試合になれば、不測の事態もあり得るわけでは油断できるところではなかった。
・(交代出場した)土居はもうチームでやるべきことを完全に理解しているし、野沢は経験も豊富だし私が求めていることも分かっている。あのポジションには技術のある選手が必要だし、本山同様、野沢にはその部分で大きな期待をしている。後はフレッシュな選手がチームに変化をもたらす。梅鉢はダイナミックなプレースタイルが特長であり、時には動きすぎてチームのバランスを崩すこともある。そこはもっと成長して欲しい部分だが、練習から常に若々しくイキイキしている。ルイス アルベルトが今季初先発だったので、少し運動量も落ちてきていた。そのサポートも必要だったので、ダイナミックな梅鉢を入れた。また柴崎が前に行くことで前でタメを作られるようになった。
・梅鉢にはこのまま成長して欲しい。私もその部分を考えなくてはいけないが、彼自身も学習していくことが必要。選手としても人間としても成熟することが必要だ。梅鉢のキックは右も左もミートがうまい。後はそのダイナミックな部分をどのタイミングで、またどのように出すのかを学べば、もう1つ上に行ける。試合後のロッカールームでも、みんなに祝福された。
・(柴崎がゲームキャプテンを務めたが)私の考えでは、中盤でレフェリーの近くにいる選手が一番コミュニケーションを取った方がいいというのが、1つ。もう1つは柴崎という選手が、プロフェッショナルとしての意識が非常に高いこと。私は練習時間をしょっちゅう変更するが、彼は常に動ぜず、しかも完璧にやりこなす。日本を代表する選手であり、このクラブを背負っていくことのできうる選手だ。アントラーズでは、若手、ベテラン関係なく、このチームのために全身全霊をかたむけることができる。年下の選手がキャプテンマークをつけたからといって、年上の選手が面白くないというのは、このクラブでは全くない。
・(今季ここまで好調だが)急激にチームができあがったわけではなく、今は作っている段階。選手たちはどの練習でも意識を高く取り組んでいる。またベテランがピッチ内外で若い選手たちを支えている。もちろんプロフェッショナルとしては出場することが1番だが、それが叶わない時にもくさらずに出場する選手たちに助言を与えている。さらにこのクラブの伝統でもある競争力。選手層で言えば、負傷者が出れば駒が足りなくなるかも知れないが、全員が献身的にチームの勝利を目指し、未然に不安要素を取り除くべきやっている。シーズンは長いので、負けたり、色々な波があるだろう。ただ、今日のゲームでもそうだったが、献身的に走り、勝利のために戦った。若い選手たちはいい経験も苦い経験もしていく。しかし、このクラブの将来にとってはそれは必要なこと。みんなで力を合わせて、手を握り合ってやるしか、勝つという目標を達成する方法はないとシーズン前に全員に言っている。

サガン鳥栖:尹 晶煥
先ずは遠い鹿嶋まで来てくださったサポーターに感謝したい。負けてしまったが、失うものもあれば、得るものもある。初出場した選手たちも色々と見せてくれたと思う。山崎は公式戦デビューとなったが、大学生ながらそれなりに光るものを見せてくれた。本人もまだまだ努力が必要なのは分かっているだろうが、これから伸びていくだろう。(セットプレーの失点は)一生懸命やっている中で、どうしても集中力が足りなかった時間もあったかと思う。


選手コメント

[試合後]

【本山 雅志】
真ん中が混戦になっていたので、低い位置に下りてボールをピックアップしに行って、そうすると(相手選手が)誰か出てこなければいけなくなるので、そこに岳だったりヤスだったりが入ってきてくれていたので、うまく引き出すようにしていた。ダヴィが孤立してしまうから、近くにいてくれということで、途中からは変えたけど。我慢強く、ボールを失わずにポゼッションできたんじゃないかなと。勝点3を取らないとナビスコ杯は苦しくなるから、勝てて良かった。僕自身の課題としては、シュートは打てたし、コースを狙って打てたけど、相手に当たることが多かった。そこを決めて、チームを楽にしたかった。まあ、チームが勝てたのは良かった。その中でボールをしっかり保持して、試合を組み立てることはできた。岳が気を遣ってやってくれたので、やりやすかった。(久々の先発は)楽しかったですよ。時間も長かったし、ボールもいっぱい触れたし。まだまだ試合は続くので、勝てるようにやっていきたい。

【柴崎 岳】
逆転勝ちできたこと、勝てたことは本当に良いことだと思う。ナビスコ杯では勝てていなかったので、勝点3を積み上げられたのは大きい。満男さんがいない中だったけど、チームとして戦う姿勢を見せられたと思うし、相手の特徴のあるサッカーに対して、五分以上に競れた。技術面で僕たちが上回ることができたのは、ある意味では必然というか、目指す勝利の形だったんじゃないかなと思う。(ルイス アルベルト選手とのコンビは)特徴をわかっているので、セレーゾの指示を頭に入れながら、彼のやりたいことや、彼と僕の特徴を照らし合わせながら、バランスを取りながら(プレーしていた)。良いバランスでできたと思うし、多少リスクのあるポジショニングを取る時間帯もあったが、コンビとしては特に問題はなかったと思う。僕にない特長、守備面で貢献してくれる闘争心溢れる選手なので、そこは助かった。彼が持っていない部分を僕が出したので、そういった部分は良かった。

【曽ヶ端 準】
(競り合いに)全部が全部勝てるわけではない。競り負けることもある。そこでしっかりカバーをしていけば良い。難しい試合だったけど、しっかり勝てたのは良かった。

梅鉢選手、昌子選手、ルイス アルベルト選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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