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日本代表MF柴崎岳(鹿島)が5日のウルグアイ戦(札幌ド)、9日のベネズエラ戦(日産ス)で背番号7を付けることが決まった。
これまで中田英寿氏やMF遠藤保仁らが背負ってきた日本代表の背番号7。“ポスト遠藤”の期待も大きい柴崎が背番号でも同じ7番を付けることになった。「僕自身、背番号にこだわりはないけど、世間的に見れば、7番は過去に偉大な選手が付けていた番号。それを理解しつつ、僕自身のプレーを出せれば」と語った。
3日の練習はアギーレジャパン初の非公開で行われた。「初めて実戦的な中で練習した」という柴崎は「システムのところで慣れないといけないというか、鹿島でやっているのとは違うポジション。意識してほしいところは監督が言ってくれているので、聞き耳を立てながらやっている」と、ハビエル・アギーレ監督の描く戦術やコンセプトの理解に努めている。
4-2-3-1のシステムを採用する鹿島ではダブルボランチの一角を担うが、アギーレジャパンは4-3-3がベースとなる。中盤のインサイドハーフでの起用が濃厚な柴崎に求められる役割も鹿島とは異なる。
「大きく違うのは、前向きで受けるか、後ろ向きで受けるか。鹿島では前向きで受けることが必然的に多くなるけど、ここではあまりない。鹿島よりは“使われる”側に回ることが多いのかなと思う」。より高い位置でのプレーが増え、自ら追い越して前線に飛び出していくプレーも求められているようだ。
「運動量を持ちながら、攻守にかかわっていきたい。僕は攻撃的な選手なので、分かりやすい結果で言えばゴールやアシストも積極的に狙っていきたい。攻撃でいろんなバリエーションを加えられたらと思うし、守備でもしっかりチームとしてまとまってやりたい。活動量を多くしてプレーしたい」
今合宿では練習の前後にFW本田圭佑やDF長友佑都ら欧州組と積極的にコミュニケーションを取る姿も見られる。「僕は日本国内でしかやっていないし、話を聞けるのは貴重なこと。いろんな選手と話したいし、まんべんなく話したいと思っている。刺激になっているし、みんな気さくで、話しかけやすいし、話しかけてくれる」と、ピッチ内外でさまざまなことを吸収している。
2012年2月のアイスランド戦で日本代表に初選出されたが、試合では出番がなかった。昨年7月の東アジア杯はメンバーに選ばれながら、負傷のため参加を辞退。ウルグアイ戦に出場すれば、待望のA代表デビューとなる。「もちろん出場したいし、出場したらチームが機能するように11分の1の選手としてやりたい。初出場になるけど、思い切ってプレーしたい」と意気込んでいた。
(取材・文 西山紘平)