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データ上、競り合い数などでチーム1位
27日に行われたブンデスリーガ第6節、シャルケ対ボルシア・ドルトムントは、ホームのシャルケが2-1で制した。この「ルールダービー」で先発フル出場を果たしたシャルケDF内田篤人は、ドイツメディアで高い評価を得ている。
通算145回目の公式戦を迎えたドイツ最大規模と称されるダービー。ブンデスリーガ創設以降では85回目となる大一番で、シャルケは宿敵と同じ30勝目をマークした。
シャルケは10分に迎えたCKの場面で、DFジョエル・マティプがヘディングシュートによってゴールネットを揺らし、23分にも同様にCKから、相手のクリアミスに乗じてFWエリック・マキシム・シュポ=モティンが加点。一方のドルトムントは26分にFWピエール=エメリク・オーバメヤンが1点を返し、57分にMF香川真司を投入して攻勢を見せるも、同点に追いつくことはかなわなかった。
ブンデスリーガ公式ウェブサイトのデータによれば、内田はクロス数(3本)、競り合いでの勝利数(18回)、競り合いでの勝率(72%)、ボールタッチ数(64本)と、いずれもチーム最高の数値を記録したとのことだ。
ドイツ『ビルト』(チーム平均点2.62)は、内田、GKラルフ・フェアマン、得点を記録したマティプ&シュポ=モティン、CKのキッカーとして得点の起点となったDFデニス・アオゴらを含む6人にチーム最高タイの2を与えている。同メディアは内田を、マティプ&シュポ=モティンとともに第6節のベストチームにも選出した。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)
なお、『ビルト』ではセンターバックを務めたMFロマン・ノイシュテッター、中盤でプレーしたMFケヴィン=プリンス・ボアテング、マルコ・ヘーガー、FWクラス・ヤン・フンテラールらは3と及第点、前半のうちに負傷交代を強いられたMFシドニー・サムは4とチーム単独最低点がつけられた。
一方、『キッカー』(チーム平均点3.1)では内田のプレーは3.5と平均以下。チーム最高点はマン・オブ・ザ・マッチにも選出されたアオゴ、シュポ=モティンの2だった。第6節のベストチームにも選ばれたマティプ、ヘーガーと同様、フェアマンも2.5と高めの採点が与えられている。チーム単独最低点は右サイドハーフで出場したサムで、5をつけられた。
地元メディア『ヴェストドイチェ・アルゲマイネ』(チーム平均点2.67)は、内田のパフォーマンスを2.5と評している。フェアマン、マティプ、アオゴ、フンテラールに次ぎ、ボアテング、シュポ=モティンと同じ採点だ。同メディアは、次のような寸評を記している。
「右サイドバックの復帰はシャルケにとって良いこと。ファンは『ウッシィィー』を愛している。ポジショニングに関しては、(チームが擁するほかの)同ポジションの候補よりうまい。また、彼はほかのプレーヤーたちよりゲームをうまく読めるし、(攻撃への)切り替えも上手。しかし今回は、ほぼすべてのクロスを誰もいないところに送り、前方に向かう途中のパスミスも多すぎた」