大分合宿中のU-18日本代表候補は25日、JFLのヴェルスパ大分と練習試合を行い、4-2で勝った。
U-18代表候補は4-4-2の布陣でスタート。GK脇野敦至(東福岡高)、4バックは右からDF岩田智輝(大分U-18)、DF板倉滉(川崎F)、DF中山雄太(柏)、DF浦田樹(千葉)と並んだ。中盤はキャプテンマークを巻いたDF坂井大将(大分)とMF佐々木匠(仙台ユース)のダブルボランチ。右にMF三好康児(川崎F)、左にMF久保田和音(鹿島)が入り、FW小川航基(桐光学園高)とFW邦本宜裕(福岡)が2トップを組んだ。
前半10分、小川が右足ミドルを狙うと、同15分にも坂井が右足でミドルシュート。いずれもクロスバーの上を越えたが、立ち上がりから積極的な入りを見せたU-18代表候補は前半20分、右サイドから中に入ってきた三好が左足のミドルシュートをゴール左隅に流し込み、先制点を奪った。
前半26分にも三好が力強いドリブル突破で中央を切り裂き、強引に左足を振り抜いてゴールネットを揺らす追加点。三好の個人技で2-0とリードを広げたが、チームを立ち上げたばかりということもあり、コンビネーションを使って相手の守備ブロックの中に切れ込むような崩しの形はなかなか見られなかった。
守備では前半30分にサイドを何度も振られると、ゴール前のポジショニングがズレたところで右サイドからのクロスにヘディングで合わされ、失点。前半42分、邦本の左足ミドルはゴール上に外れ、前半は2-1と1点リードで折り返した。
ハーフタイムに11人を総入れ替えしたU-18代表候補はGKが加藤有輝(大宮ユース)に代わり、4バックは右からMF高木彰人(G大阪ユース)、DF岡野洵(千葉U-18)、DF町田浩樹(鹿島ユース)、DF森下龍矢(磐田U-18)。町田がキャプテンマークを巻いた。中盤はMF末木裕也(甲府U-18)とMF瀬古樹(三菱養和SCユース)のダブルボランチで、右にMF増山朝陽(神戸)、左にMF堂安律(G大阪ユース)。2トップはFW岸本武流(C大阪U-18)とMF長沼洋一(広島ユース)のコンビになった。
前半はブロックの外からのミドルシュートが目立ったが、後半14分、堂安が瀬古とのワンツーで中央を崩し、堂安のスルーパスに走り込んだ高木が右足でゴール左隅に流し込む追加点。鮮やかな連係から最後は右サイドバックがゴールを決めるという狙いどおりの形で3-1と突き放した。
後半18分には長沼のスルーパスに反応した岸本が右足で狙うが、ゴール上へ。同23分にも堂安の仕掛けから岸本がシュートを打ったが、DFのブロックに阻まれた。後半24分、堂安の右CKに合わせた岸本のヘディングシュートは枠外。同31分には長沼がスピードに乗ったドリブルからフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに弾かれた。
たびたびゴールに迫るU-18代表候補は後半41分、堂安のPKで4-1とダメ押し。同43分に1点を返されたが、4-2で90分間を終えた。明日26日にも大分トリニータと練習試合を行い、27日にはA代表のキリンチャレンジ杯・チュニジア戦を観戦する予定となっているU-18日本代表候補。5大会ぶりのU-20W杯出場を目指して強化を進め、今秋にはAFC U-19選手権予選に臨む。
(取材・文 西山紘平)