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タイ戦が行われた1月16日は、U-23日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)とチームスタッフの誕生日。4-0の快勝で2連勝を飾るだけでなく、グループリーグ首位通過が決まったこともあり、南野は「試合に勝って、ああいう雰囲気で祝ってもらえて良かった」とホテルでチームメイトから祝福を受けたことを明かした。そして、その場で主役となったのがMF三竿健斗(鹿島)だった。
石垣島キャンプではFW久保裕也(ヤングボーイズ)の誕生日会で一発芸を披露したように、またもや渾身の一発芸を披露する。「同じネタは2度はやらない」と宣言し、一発芸へのこだわりを見せる三竿は、「リズム系のネタとジワジワくるようなネタをやりました」。
チームメイトの反応はというと、南野が「彼は非常に良い働きをしてくれた。体を張ってくれました」と称賛すれば、DF岩波拓也は「いつもどおりかな」と苦笑し、キャプテンのMF遠藤航(浦和)は「2つすべって、3つ目がちょい受けでした」と辛口の評価を下した。
しかし、三竿のピッチ外での働きはチームにとって不可欠だと、手倉森誠監督は評価している。自身はサウジアラビア対北朝鮮戦を視察しており、誕生会には立ち会えなかったものの、「高いクオリティーのパフォーマンスを示してくれたようで」と笑うと、「やっぱり、オフ・ザ・ピッチのところでね、皆が一体感を持ってやれている」と三竿がチームの一体感を生み出すことに一役買ってくれていると話した。
すでにグループリーグ首位通過を決めており、第3戦サウジアラビア戦では、ここまで出番のなかった三竿にも出場機会が与えられるはずだ。「出れる保証はありませんが、出たときに自分のプレーが出せるように良い準備をするだけ」と語ると、「試合に出てヘトヘトになって(芸を)できないくらいになりたいです」と次はピッチ内での完全燃焼を誓った。
(取材・文 折戸岳彦)