
日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年4月13日水曜日
◆ACL組を尻目に首位争いの鹿島。注目は「総合型」FWの金崎夢生の成長か(JSPORTS)
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016041212060702.html
Jリーグ開幕から約1か月半。AFCチャンピオンズリーグ組が、過密日程に苦しんでいる。他のチームもヤマザキナビスコカップは戦っているものの、最近は「カップ戦では大幅にターンオーバー」というチームが多く、主力で戦い続けるACLとはまるで負担が違う。まして、ACLでは相手も強豪ぞろい。国内の相手とは重量感、パワーの違いもあり、さらにピッチコンディションの悪い場合も多い。もちろん、移動距離の問題もある。
そんな、ACL組の苦戦を尻目に首位戦線に躍り出ているのが川崎フロンターレと鹿島アントラーズだ。
どちらも、実力が高く、ACLに出場していてもおかしくないチームだ。鹿島は昨年もシーズン途中で監督交代という危機があったものの、石井正忠監督の下、セカンドステージで追い上げを見せ、その好調をそのまま維持している。伝統の安定感は抜群だ。
一方、川崎は昨シーズンまでのパス回しのうまさにパスのスピードが加味され、攻撃力は間違いなく向上している。風間監督のサッカーがさらに一歩進歩した。
ACLがどうこうではなく、鹿島や川崎が首位争いをしていても当然と言えが当然であろう。ACLが一段落する5月終わりまで、今の位置をキープすれば、当然ファーストステージの優勝が見えてくるだろう。
そんな中で注目したいのが、今や鹿島のセンターFWとして不動の地位を確立した金崎夢生である。シーズン開始前には移籍問題を巡って去就が注目されたが、最終的には鹿島に復帰した。
もともとMFで起用されていた選手だっただけに、昨シーズンの初めにFWとして起用され始めた頃は「金崎のワントップで大丈夫かなぁ?」と不安も抱かせたものの、見事にFWとしてのプレーに適応していった。日本代表にも、最近はほとんど定着している。
日本代表では、現在では岡崎慎司が不動のセンターFWとなっている。
イングランド・プレミアリーグで優勝争いをするレスター・シティーのレギュラーの位置をつかんでいる選手だし、代表での実績も抜群。しかも、「泥臭い」と言われていた岡崎だったが、プレーの幅をますます広げている。ハリルホジッチ監督でなくとも、岡崎をファーストチョイスにするのは当然の選択だろう。
シンガポールとのアウェー戦でワントップを任され、3月のアフガニスタン戦で岡崎とのツートップを組んだ金崎はセカンドチョイスといったところだ。
ただ、岡崎と金崎では(同じ滝川二高の先輩、後輩だが)FWとしてのタイプとしてはかなり違う。
岡崎は、ゴールを奪うことに特化した選手だ。ただし、佐藤寿人とは違ってトップに張ったまま相手のDFラインやアシスタント・レフェリーと駆け引きをするタイプの選手ではない。中盤に下がってボールを受けたり、相手のパス回しを猛然と追いかけたり、プレスバックしたりと動き回るのが岡崎だ。現在の大久保嘉人のプレースタイルともダブるかもしれない。
それに対して、金崎はより「総合的」あるいは「万能型」のセンターFWだ。
動き回るというよりは、前線に構えてボールを受ける。そこで生きてくるのがMFとしても長くプレーしていたボール・テクニックだ。身長180センチと、センターFWとしては大型というわけではないが、相手DFを背負ってボールをキープして周囲を使うポストプレーもうまい。フィジカル的に強く見えるのは、ボディーバランスの良さなのだろう。
ヨーロッパには、こういう前線で体を張ってボールを収める選手が必須とされる。ヨーロッパ出身の監督は、そういうターゲットマンを使いたがるものだ。
ただ、日本人のFWと言えば、やはり岡崎のように精力的に動いて守備もしっかりするタイプが多く、日本には「総合型」のFWは珍しい。強いて、「総合型」を探せば、やはり若いろはMFでも使われた前田遼一か、あるいはテクニックのあるFWとして柳沢敦も思い出す。それから、ハンス・オフト監督に重用された高木琢也も典型的なターゲットマンだった。
あとは、そこに強烈なシュート力も加われば釜本邦茂なのだろうが……。
金崎が、このまま、力を伸ばしていけば、日本代表にとっても大きな戦力になるだろう。
岡崎にもしものことがあった場合のバックアップになるのは当然だが、岡崎とのタイプの違いを生かして、相手チームの状況によって使い分けられれば面白いし、さらに先日のアフガニスタン戦のようなツートップは大きなオプションになるはずだからだ。
また、ターゲット的な金崎がいるおかげで、動き回る岡崎の良さもより効果的に発揮できる。実際、あのアフガニスタン戦での岡崎は、とても気持ちよさそうにプレーしていた印象が強い。もちろん、これからは強い相手との試合になるわけで、アフガニスタン戦のようなわけにはいかないだろうけれど……。
というわけで、現在の鹿島の躍進の中で、金崎のプレーには注目したい。
若手が多い現在の鹿島では、27歳の金崎は年齢的には中堅どころだ。ただ、「総合型」センターFWというのは、ある程度年齢が高くなってから活躍することが多いだけに、27歳というのはこれから数年がピークなのではないだろうか。
日本にとっては貴重なセンターFWなのだ。うまく成長していってくれることを期待したい。
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