日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年9月18日日曜日

◆2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第12節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51816

明治安田J1 2nd 第12節

昌子の先制弾から3ゴール!鹿島、ホームで磐田に3-0と勝利!

もう負けられない鹿島だったが、ホームのカシマでサポーターとともに勝ち点3を得た。セットプレーから昌子がヘディング弾で今季初ゴールを決めると、後半には鈴木がPKから2点目、そして最後は小笠原のFKからのオウンゴールで3-0とし、磐田に快勝した。



柴崎がサイドハーフに配置され、小笠原を永木とのコンビでボランチに戻した鹿島だったが、序盤は前線のアダイウトンとジェイの推進力を生かした磐田に押される場面が目立った。ヒヤヒヤした展開が続いたが、この流れを一気に変えたのは、柴崎と昌子のプラチナコンビだった。







25分、右CKからキッカーの柴崎がゴール前に鋭いボールを上げる。これを昌子が強烈なヘディング弾で磐田ゴールに叩き込んだ。この先制点で流れをつかんだ鹿島はその後、磐田を攻め立て前半を終えた。











後半に入っても鹿島が試合を優位に進める。そして試合の行方を決めた追加点が74分にもたらされた。途中交代でピッチに入った鈴木がカウンターで抜け出し、磐田ゴールへ迫る。その鈴木を止めようと磐田GKのカミンスキーが飛び出す。一瞬、カミンスキーの足がボールを止め、その勢いで鈴木が倒れたように見えたが、判定はカミンスキーのファウルで、PK。磐田にとって不運な場面だったが、このPKを鈴木が冷静に決め、鹿島はそのリードを2点とした。















その後、77分には小笠原が左サイドからのFKをゴール前に上げ、磐田のオウンゴールを誘う。3-0とした鹿島は、昌子の負傷交代などがあったが危なげなく守り切り、そのまま約1カ月ぶりとなるリーグ戦での完封勝利を手にした。









確かに危うい場面もあったし、レフェリーのジャッジにも助けられた要素もあった。しかし事実として残るのは、3-0という完封勝利。これで2ndステージの順位も10位へと上げ、年間順位でも今節、大宮に2-3と打ち負けた首位の川崎Fとの勝ち点差を7に縮めた。ここからどれだけ追い上げることができるか。チャンピオンシップへ向けて、再び歩みを進める。



【この試合のトピックス】
・永木がJ1通算100試合出場を達成。
・植田がJ1通算50試合出場を達成。
・昌子が今季初ゴール。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半も前半同様にしっかり入ろう。それぞれの役割に徹しながら、全体でうまく連動していこう。
・サイドに起点を作って、相手を動かしながらシンプルに攻撃しよう。
・攻め急いでいる部分があったので、ボールを保持する時間を長くすること。その時のリスクマネジメントは忘れないこと。


ジュビロ磐田:名波 浩
・もっとコミュニケーションをとって、自陣でのスライド、受け渡しをスムーズにすること。
・枠内シュートを意識持って打つこと。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日は90分間、選手たちが集中を切らさずに戦ってくれた。1点目を取った後、追加点の形は磐田に気の毒なところもあったが、優磨の動き出しがあったからというところもある。後半はオープンな形になり、チャンスも作ることができた。3-0という点差以上に得点を取ることもできたと思う。今日は柏戦から守備の部分を修正して、安定して戦えたことが一番のポイントだった。こういう戦い方をこれからも続けていきたい。

Q ゴールを決めた昌子選手の評価は?

A これまでもセットプレーから何度もチャンスがあったのだが、今日は久しぶりに決めることができてよかった。ただ、今日は守備の面でよかったことを強調したい。CBの昌子とブエノ、ほかの選手もチームの約束事を守ってくれた。昌子はちょっと痛めてしまったので交代したが、個人としてのプレーもよかった。


Q 勝利をあげた率直な気持ちと観戦された常総市の皆さんへメッセージを。

A 率直に今日は3点取れて、ゼロに抑えることができたので、非常にうれしい。こういう戦い方を続けていきたい。常総市の子どもたちを含めて、鹿島神宮からの必勝ウォーキングとバスがスタジアムに到着するときも待っていてくれた。選手たちにも寮を出発する前に伝えていた。選手たちの力にもなったと思う。常総市の復興は、思う通りにはいっていないかもしれないが、アントラーズが必死に戦っている姿を見て、元気になってもらえたらと思う。


ジュビロ磐田:名波 浩
立ち上がり前への推進力を持って入り、ボールがこちらにこぼれてきたシーンもあった。相手を圧倒できたが、決定的なシーンまでいかなかったので、圧力は10のレベルでいったら6ぐらいだった。もう少し、相手を慌てさせたり、下げさせることができたらよかった。ゲームプランとしては、失点をしない時間を長くしようと臨んだ。セットプレーでやられたことは残念だったが、前半は0-1で御の字。後半、両外国籍選手に深みを持ったところからボックス脇に起点を作ろうと指示をした。何度かいいシーンも生まれたが、0-3になったのは2つ理由がある。1つはアントラーズのクリアの質が圧倒的に高いこと。ギャップに入った人間が、逆サイドを意識したファーストタッチをしていることも非常に質が高い。この連敗で残留争いをする相手にホームで連勝が必要になったが、2連勝すれば間違いなく残留できると選手に強く訴えた。


選手コメント

[試合後]

【伊東 幸敏】
立ち上がりは様子を見ていた。マークする相手をつかむのに少し時間がかかった。先制点をとって、自分たちのペースでできたと思う。僕自身は、クロスの判断を間違えた場面があった。技術というよりも視野の問題。勝ったから良かったが、引き分けや負けていたら悔いの残るものになったと思う。きちんと見返して反省したい。

【曽ケ端 準】
いい形で先制して、追加点をとれた。決定機を作られず、サイドチェンジをしながら、うまく展開できたと思う。いつも通り、しっかりやろうと話していた。ロングボールをしっかり競って、こぼれ球の反応も良かった。うまくいくときもいいときもある。相手はどうあれ、きっちり勝っていきたい。

【土居 聖真】
体で行くしかないと思った。気持ちがプレーに出たと思う。連戦が続くので、今の状況を維持できるようにしたい。

【山本 脩斗】
攻撃面ではいい時間帯にゴールをとれた。前からいい形でプレスできて、90分を通してチーム全体でいい守備ができていた。相手の前線にパワーのある選手が2人いたので、源と話しながらリスク管理をして、落ち着いてできたと思う。チームとして無失点は次につながる。

【昌子 源】
勝った試合で自分が先制点をとれたのは良かった。久しぶりの3-0にホッとしている。素晴らしい結果。チームを引っ張っていく歳になった。しっかり実行していきたいと思う。

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