日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年9月25日日曜日

◆【新潟 vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:考え、実践するリーダー(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00018640/



勝って、この流れを変えないといけない――。おととい行われた天皇杯3回戦・山口戦に、前野貴徳(写真)は強い気持ちで臨んだ。チームは、終盤のこの大事な時期にリーグ3連敗。年間順位を15位に下げ、後がない状況である。中2日でリーグの鹿島戦を控えていることもあり、前節の横浜FM戦から先発10人が入れ替わる中で、キャプテンマークを巻いた。新潟2年目で、初めてのことだ。

山口戦に向け、トレーニングから意気込んでいた。「みんなが何かを変えようと取り組んでいる。これがベースだし、普通のことにならないと強くならない」。弱冠、気づくのがみんな遅いと苦笑いしながらも、力を合わせて天皇杯に勝ち、鹿島戦につなごうと、あくまでもポジティブ。日々トレーニングに厳しさを求めるのは、2013年から2年間在籍した鹿島で大いに養われた感覚だろう。

J2の山口との試合は間違いなく難しくなると覚悟を決め、「どんなに泥臭く、無様な戦いになっても気持ちが大事。それがあれば、相手より一歩多く走れる。何回ミスしても、ボールを取られても、切り替えのところで気持ちを出せれば良い」と、経験の少ない若手を含むチームを引っ張った。

プロ2年目。故郷のJクラブ、愛媛FCでキャプテンを任された当時を振り返り、「キャプテンマークを巻いていただけですよ」と笑う。今シーズンは体調不良で自身、なかなか思うように試合に出ることができない。それでもピッチ上で熱く戦う姿は、天性のリーダーシップを感じさせる。古巣との対戦は、ターンオーバーが予想されるが、そのときの立場でチームに貢献するベストを選択し、実践するはずだ。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第13節
9月25日(日)16:30KO デンカS
アルビレックス新潟 vs 鹿島アントラーズ

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