http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/13/kiji/K20161213013897870.html
クラブW杯準決勝 鹿島―ナシオナル (12月14日)
「金」崎が「金」字塔を打ち立てる。鹿島は14日、クラブW杯準決勝で南米王者のAナシオナル(コロンビア)と対戦する。5戦5発と波に乗るエース・FW金崎夢生(27)が、自らゴールを決めて、日本勢史上初となる決勝へと導く。
「金」は金崎の「金」だった!?試合を決定づける追加点を奪った11日の準々決勝・マメロディ(南アフリカ)戦から一夜。チームが大阪市内で練習を行ったこの日、「今年の漢字」に「金」が選ばれた。リオ五輪の金メダルラッシュなどが理由だが、練習後に報道陣に囲まれたエースは「(金崎の金も)入ってると思う」と言ってククっと笑った。
金崎流のジョークではあるが、否定できないほどの活躍ぶりだ。チャンピオンシップ準決勝の川崎F戦から5戦5発と絶好調。左足首を捻挫しながらクラブW杯はいずれも途中出場で2戦連発と結果を残している。前日の先発6人が静養する中、この日は約1時間半の練習に参加。GKと1対1で20本近いシュートを打ち込んだ。左右のクロスに合わせるシュート練習では、ニア、ファー、ニアと交互にボールを要求。普段はシュートを外すと声を上げることが多いが、無言で集中して蹴り込んだ。
クラブにとっても自身にとっても「金」字塔まであと一つだ。準決勝に勝てば、日本勢初の決勝進出がかなう。自身の公式戦年間通算最多得点は昨年の15得点。今季既に15得点を挙げており、あと1得点で自己最高となる。「みんな早く実家に帰りたいでしょ。鹿島が勝つから家にも帰れないじゃん。さっさと負けてくれればいいと思っているでしょ」。練習場からバスに乗り込むまでには報道陣へジョークを飛ばすなど、心も軽やかな様子だった。
Rマドリード・ロナウドとの決勝でのエース対決など夢は膨らむ。3戦連発で決勝進出の主役となれば、本当に今年のサッカー界を象徴する男になる。