日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月4日土曜日

◆鹿島、リーグ連覇&ACL制覇を見据えた1年に。柴崎退団も豪華補強でレギュラー争いは激戦必至【2017補強診断】(フットボールチャンネル)


フットボールチャンネル編集部では、Jリーグ開幕に向けて各J1クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、昨シーズンのチャンピオンシップ決勝で優勝した鹿島アントラーズを占う。

2ndは失速もCSで爆発。レアルとも互角の戦いは財産に

 昨シーズンは1stステージ優勝を果たしたものの、2ndステージは一転して失速。それでも年間王者を決めるチャンピオンシップで再び爆発する。準決勝では初タイトル獲得に燃える川崎フロンターレを破ると、決勝で浦和と激突。1stレグで敗れ、2ndレグも先制を許す苦しい展開となったが、金崎夢生の2ゴールで逆転し、アウェイゴールの差で7年ぶり8度目のリーグ制覇を成し遂げた。

 そして、鹿島のドラマはここで終わらない。クラブW杯では各大陸の王者をなぎ倒して決勝に進出すると、世界屈指のビッグクラブであるレアル・マドリーと対戦。柴崎岳の2得点でヨーロッパチャンピオンに尻に火がつくと、鹿島はそこから猛攻を受ける。結果は敗戦だったが、本気のレアルと戦えたことは選手たちの財産となった。

オフに積極的な動き。国内での実績十分な外国籍2選手を獲得

鹿島

 オフに積極的な動きを見せたのが鹿島だ。最終ラインを支えてきたファン・ソッコが退団し、天皇杯優勝に貢献したファブリシオも期限付き移籍期間を終えてポルトガルのクラブへ戻った。貴重な戦力が減ったものの、新戦力は豪華絢爛だ。

 Jリーグ最高峰ボランチのレオ・シルバをアルビレックス新潟から、ヴィッセル神戸で攻撃の核として働いたペドロ・ジュニオールを獲得。外国籍選手は期待通りに活躍してくれるか未知数な部分があるが、彼らにはそうした心配は関係ない。国内での実績は十分だ。鹿島でもすんなり馴染めるはずで、それだけ大きな期待がかかっている。

 また、アビスパ福岡からは切れ味鋭い突破が持ち味の金森健志を、湘南ベルマーレで攻守にダイナミックなプレーを見せていた三竿雄斗を補強。三竿雄は三竿健斗の兄である。

 高卒組では瀬戸内高校から安部裕葵、全国を沸かせた東福岡高校の小田逸稀が加入。鹿島に息づくジーコスピリットを受け継いでいくことが期待される。

リーグ連覇、ACL初制覇も見据えたシーズンに

柴崎

 リーグ2連覇はもちろん、アジアチャンピオンスリーグ初制覇も目標となる。レアル・マドリーと渡り合い、ワールドクラスを目の当たりにしたことで、クラブW杯の舞台にもう一度立ちたいという思いは強い。今回の大型補強もより高いレベルを見据えたもので、前線に関してはそれだけの戦力は揃ったといえる。

 一方、GKと最終ラインに不安があるのも事実。レギュラー組については心配ないが、バックアッパーの不在が気になるところ。鹿島のゴールマウスを守り続ける曽ヶ端準は今なおリーグトップレベルだが、控えは心もとない。

 昨シーズンは、U-23日本代表の正GKとしてリオ五輪を戦った櫛引政敏が所属していたが、期限付き移籍期間を終えて清水エスパルスに戻った(その後、ファジアーノ岡山へ期限付き移籍)。韓国代表のクォン・スンテを新たに補強しており、曽ヶ端の座を脅かすことが期待される。

 また、左SBは本職が山本脩斗しかいなかった。三竿雄が素早くフィットし、高卒ルーキーの小田が台頭してくれば面白い。いずれにしても山本に負担がのしかからない状況には持っていきたいところ。タイトルを獲り続けるためにも、全ての選手のレベルアップが欠かせない。

 背番号10を背負っていた柴崎岳はスペイン2部のテネリフェへと移籍した。本人の海外志向は強く、クラブも本人の意向を汲んでスペイン挑戦を後押ししたが、中盤には主将の笠原満男をはじめ新加入のレオ・シルバ、永木亮太らが揃っており、柴崎の退団は大きな痛手にはならないだろう。

診断

鹿島

補強診断 A

 レオ・シルバ、ペドロ・ジュニオールを同時に補強できたことは称賛に値する。対戦相手としては厄介だが、味方になった時にこんなに心強い存在もいないだろう。懸案のGKは韓国代表を獲得。今シーズンの体制は磐石に近いものとなった。

総合力診断 A

 豪華な新戦力に加わったことで、既存戦力もうかうかしていられない。昨シーズンまで主力だった選手も安泰ではなく、そうした危機感がチームをさらに高いレベルに引き上げてくれるのではないか。特に中盤から前のレギュラー争いは激戦区になる。

【了】

https://www.footballchannel.jp/2017/02/03/post196313/

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