日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月7日金曜日

◆G大阪に隙を与えなかった鹿島の守備力の勝利…「読み」で勝負するCB三竿健斗が存在感(ゲキサカ)




[7.5 J1第13節延期分 G大阪0-1鹿島 吹田S]

 5日に行われたG大阪戦。鹿島アントラーズは後半10分にMF遠藤康が奪ったゴールを守り抜き、1-0で勝利した。まさに「守り抜いた」という部分。ボランチのMFレオ・シルバやDF昌子源の安定感はもちろん、若手DF三竿健斗の存在感もあり、G大阪に最後まで隙を見せることはなかった。

 前節・柏戦の反省が生きた完封劇だった。DF植田直通の欠場により、前節よりこれまで中盤で起用されていた三竿健がCBを務めている。柏戦は勝利したものの2失点。「(柏戦の)帰りのバスで映像を見て、1対1の対応や(昌子)源くんのボールの奪い方だったりを研究しました」。G大阪戦は「前回やられたので、気合を入れてやりました」と強い気持ちを持って臨んでいた。

 三竿健はクレバーな選手だ。自身も「身体能力でやる選手ではない」と認めているように、幼少期から「予測」や「読み」を考えながらプレーしているという。「小さい頃から予測しろと言われている。僕は予測だったり、読みで勝負する選手なので、賢くやるのが特徴かなと思います」。

 G大阪戦では前半27分に裏を取られたFW長沢駿にループ気味のシュートを打たれるが、GKの後ろにカバーに入った三竿健がクリア。後半4分には鹿島のCKからG大阪がカウンターを仕掛けようとしたが、「読み」でボールをカットしてチャンスを作らせなかった。

「ボランチとCBの両方をやれるのが一番いいと思っています。今はCBで自分の良さを引き出して、守備力を上げたいと思っています。今は多少は信頼して使ってもらえているのかなと思う。でも調子がいい選手が試合に出れている。逆に言えば調子が悪くなったらすぐに代えられると思うので、高いパフォーマンスを維持して試合に出続けたいです」

 鹿島はG大阪戦に勝利したことで、前半戦の首位ターンを決めた。監督交代など混乱があったように見えたチームだが、そこは常勝軍団、大岩剛新監督のもとでしっかり立て直し、“定位置”につけた。

 不調だった時期との違いについて、三竿健は「今まで盛り上げる声を出していなかった選手が出していたりと、すごく一体感が出ている」と分析。しかし数字上の前半戦は折り返したが、中断前まであと1試合を残すだけに、「やっと立つべきところに立ったけど、まだ半分。次の試合に勝つことでこの2試合(柏戦、G大阪戦)の勝利の意味が出ると思う。次(8日のFC東京戦)は絶対にないといけない」と気合を入れ直していた。

(取材・文 児玉幸洋)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?220455-220455-fl

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