日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年8月7日月曜日

◆霧も克服大岩鹿島、J1日本人最長監督就任8戦無敗(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-0仙台>◇第20節◇5日◇カシマ

 鹿島アントラーズが濃霧の中で2-0とベガルタ仙台を退け、勝ち点1差の2位をキープした。

 視界不良のため試合途中でカラーボールに変更され、2度の中断を挟んだ珍事。前半終了間際にFW土居聖真(25)が先制し、後半ロスタイムには途中出場のFW鈴木優磨(21)が2戦連続弾を決めた。最後まで集中力を切らさず、大岩剛監督(45)の就任後8戦無敗とした。

 鹿島が、濃霧に負けない集中力で勝ち点3をつかんだ。試合前から霧が立ちこめ、大岩監督が「ベンチから逆サイドはまったく見えなかった」と話したほど。前半25分にカラーボールに変更され、その3分後には時計を止めないまま、試合継続を約3分間協議。続行されて迎えた同48分に土居が先制点を奪った。

 後半15分過ぎには、約10分間中断。プロ20年目のGK曽ケ端でも「前半の得点は見えましたけれど、後半は反対のゴールは見えなかった。最後の(鈴木)優磨のゴールは何が起きているのかって感じ。仙台さんのユニホームも白でなく黄色に変更してほしかったくらい」と戸惑う中、戦い抜いた。

 後半15分30秒から再開されたが、場内の時計は止まっておらず25分を経過。時間の認識違いを防ぐため、昌子の指摘により、電光表示は取りやめとなった。時間の経過は、MF小笠原主将が主審に聞いて仲間に伝えた。昌子は「中断でフワッとした空気をピリッと変えようと、みんなが声を出し合えた」。相手シュートを1本に抑える完勝も「霧でサポーターからも見えにくかったと思う。必死に頑張った姿をしっかり見てもらえなかったのが残念。この経験は良い勉強になりました」と笑った。

 大岩新体制後、7勝1分けで8戦無敗。J1の日本人監督の就任後からの記録としては、柏の下平監督が昨季マークした7戦を超えて歴代1位となった。指揮官は「それよりも、いろんなことで難しくなった中で、選手が集中してくれたことに価値がある。これを続けていくことが大事」。鹿島に五里霧中という言葉はない。【鎌田直秀】


霧も克服大岩鹿島、J1日本人最長監督就任8戦無敗

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