国際親善試合 日本3―3ハイチ ( 2017年10月10日 日産ス )
W杯に向け、守備面で不安が露呈した。プレミアリーグでレギュラーを張る吉田を“温存”する中、槙野と昌子の国内組の2人がセンターバックを組んだ。ハリルホジッチ体制31試合目にして最多の3失点。2点リードからの3失点も13年コンフェデ杯のイタリア戦以来の屈辱だ。交代した長友に代わって後半から10年1月以来となる主将マークを巻いた槙野は「負けに等しい引き分けだった」と振り返った。
2得点されたのは1トップのナゾン。イングランドのフットボールリーグ2部(実質4部)でプレーする無名のFWだ。「パワーもスピードもある選手というのは分かっていたが、彼のところで時間をつくられた」と槙野。後半35分には昌子が振り切られてシュートを打たれた場面もあった。W杯ではさらに強じんな相手を封じなければ先はない。吉田の相棒候補の2人が、負けてはいけない相手を自由にした。
ともに2人の関係自体は「悪くなかった」と言う。反省点として口をそろえたのはオーガナイズの部分。最終ラインより手前、1ボランチの遠藤の脇の空間を使われる場面が多かった。「インサイドハーフをもっと僕らで動かせたら楽になった」と昌子は言う。最近の失点は、左サイドの裏のスペースを使われるシーンも続いている。本番までは8カ月。守備面の整理ができなければ、明るい光は見えてこない。
麻也の相棒いない…CB初コンビ昌子&槙野、連係不足を露呈