日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月8日水曜日

◆石井新監督、大宮に“鹿島流”一体感!J1残留へ“3戦契約”(スポニチ)




 異例の“3試合契約”で、チームをJ1残留に導く。大宮の石井正忠新監督(50)が7日、就任会見を行った。この日から練習の指揮を執ったが、鹿島イズムの注入でチームを変え、奇跡の逆転残留に全力を注ぐ。

 残り3試合での監督就任。J1残留というミッションの重さを表すように、石井新監督は決意を口にした。「私が持っている最大限の力を使いたい」ときっぱり。そして、残留が厳しい状況下でのオファーに「クラブの強い意志を感じた」と声を詰まらせるほどの覚悟をにじませた。

 昨年はクラブ史上最高の5位になった大宮だが、今季は低迷。5月末には渋谷洋樹監督(50)が解任され、後任に伊藤彰監督(45)が就任した。それでも、チームは好転せず、松本大樹強化本部長(39)とともに5日に2度目の監督交代となった。

 1シーズンにJ1の異なる2チームで指揮を執るのは03年のベルデニック氏以来、2人目。鹿島に続いての挑戦となる石井新監督は「悩んだ部分もあるが、前身のNTT関東に2年間在籍し、思い入れもある。残留で終わりたい。残り3試合を勝利で終わりたい。そういう気持ちでオファーを受けた」と説明。来季契約更新の可能性もあるが、この3試合だけに集中する。

 大宮に欠けているものとして挙げたのは「一体感」だ。今季途中まで率いた古巣を引き合いに「クラブが一つの方向を向いている。鹿島にはそういうものがある」と常勝の“鹿島イズム”を注入する方針。残留へ向けて監督、コーチ、選手だけでなく、フロントも一体となって、チームが残留するために「何ができるか」を求めた。

 戦い方については守備面では全体の連動性の徹底などを挙げたが、「選手の能力が出し切れていない部分がある」と微調整で臨む。次節18日のアウェー仙台戦で負けた時点で降格する可能性もある崖っ縁。クラブW杯でレアル・マドリードを苦しめた世界2位監督が奇跡を起こせるか。

 ▽大宮の次節(18日)J2降格決定条件 大宮が仙台戦に●、15位甲府が新潟戦に○なら降格が決定。それ以外は33節(26日)以降に持ち越し。

 ◆石井 正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日生まれの50歳。千葉県市原市出身。順大を経て89年にNTT関東入り。91年に住友金属へ移籍し、鹿島の創設メンバーとなった。98年に福岡へ移籍し、現役引退。99年から鹿島でユースやトップチームのコーチを経て15年7月に監督就任。昨季J1年間優勝へ導いたが、今季はACL敗退後の5月に解任された。

石井新監督、大宮に“鹿島流”一体感!J1残留へ“3戦契約”

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