ベルギー1部のレギュラーシーズン最終節が現地時間11日に行われ、オイペンに所属するMF豊川雄太がクラブを奇跡的な残留に導く3ゴール1アシストを記録した。
最下位で最終節を迎えていたオイペンは、勝ち点で並んでいたメヘレンをどうにかして上回らなければ1部残留を確定させられない状況だった。そんな中、途中出場でピッチに送り出された豊川がハットトリックに加えてアシストもマークする衝撃的な大活躍を披露した。
その結果、同時刻キックオフの試合で勝利したメヘレンを得失点差で上回ったオイペンが奇跡的な1部残留を確定させている。
欧州メディアでも驚きを持って伝えられた豊川の大活躍に、鹿島アントラーズとファジアーノ岡山で1年ずつ共にプレーした先輩・岩政大樹は「豊川自身がしっかり取り組んだことの成果ですし、それは彼のこれからの糧になっていく」と賛辞を送った。
現在関東1部の東京ユナイテッドFCに所属する岩政は、12日に都内で行われた「サッカー本大賞2018」の授賞式に出席して取材に応じ、「ヨーロッパでは1試合が人生を変えることもあるので、あの試合が彼にとってそれになるかもしれません。とはいえこの1試合だけですべてが変わるわけではないので、それは彼自身もわかっていると思います。これをどのように次につなげていって、その場所でまたどのようになるかだと思います」と、後輩の活躍に目を細めた。
ただ「今回、得点シーンを見てもほとんど全部どフリーですからね。誰も彼をマークしていないということだと思います」とも。岩政は「それは彼にも伝えましたけれども、マークされた中でどうやってプレーできるかということにスイッチしていく、そういう意味では次の段階を踏めたということではあるでしょうね」と、ベルギーで地元の英雄になった後輩にエールを送った。
(取材・文:舩木渉)
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豊川雄太、3G1Aでオイペンの救世主に。先輩・岩政大樹もエール「彼がしっかり取り組んだ成果」