AFCチャンピオンズリーグ(ACL)はグループステージ第4節を終えた。Jリーグ勢の現状を整理する。
鹿島アントラーズがノックアウトステージ進出に王手をかけている一方で、柏レイソルと川崎フロンターレは、敗退の危機に追い込まれている。
決勝トーナメントは、グループステージの上位2チームが出場することになるが、勝ち点が同じ場合は、当該チームの間の対戦成績(勝ち点、得失点差、総得点、アウェイゴールの順に優先)で決定される。
■次節敗退の危機にある柏レイソル
グループEの第4節が14日に行われ、柏レイソルは0-1で傑志(香港)に敗北。天津権健(中国)は4-2で全北現代モータース(韓国)に勝利を収めた。
1位 全北現代(9)
2位 天津権健(7)
3位 柏レイソル(4)
4位 傑志(3)
次節、柏は全北現代と対戦するが、この結果が引き分け以下に終わり、なおかつ天津権健が傑志に勝利を収めると、全北現代と天津権健が勝ち点10以上となり、勝ち点5以下の柏は敗退となる。ただし、柏は第2節で天津権健と引き分けているため、2連勝を収めれば、自力でのグループステージ突破を決めることができる。
■もう後がない川崎フロンターレ
グループFの川崎フロンターレは13日、メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と対戦し、0-1で敗れた。この結果、川崎Fは最下位となり、1位になる可能性が消滅した。
1位 上海上港(10)
2位 蔚山現代(5)
3位 メルボルン・ビクトリー(5)
4位 川崎フロンターレ(1)
川崎Fは2位でのグループステージ突破を目指すことになるが、そのための条件は以下の通り。
1.川崎Fが第5節・上海上港戦、第6節・蔚山現代戦で勝利を収める
2.第5節・蔚山現代対メルボルンVが引き分けに終わる
3.第6節・メルボルンV対上海上港でメルボルンVが敗れる
上記の条件を満たすと、蔚山現代とメルボルンの勝ち点が6にとどまり、川崎Fが勝ち点7で2位となる。これ以外に、川崎Fがグループステージを突破する方法はない。すなわち、条件を満たせない場合は、第5節で敗退が決まる。
■セレッソ大阪は最終節まで気が抜けない
14日にグループGの第4節が行われた。セレッソ大阪はブリーラム・ユナイテッド(タイ)と2-2の引き分け。広州恒大(中国)は2-0で済州ユナイテッド(韓国)を下した。
1位 広州恒大(8)
2位 ブリーラム(5)
3位 セレッソ大阪(5)
4位 済州(3)
C大阪は次節、済州と対戦するが、その結果によって勝ち抜け、あるいは敗退が決まることはない。ただし、勝利を収めた方がグループステージ突破に近づくことは間違いない。
■グループステージ突破に王手の鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズは13日、第4節でシドニーFCと対戦。1-1で引き分けた。
1位 鹿島アントラーズ(8)
2位 水原三星(7)
3位 上海緑地申花(3)
4位 シドニーFC(2)
鹿島は次節、上海申花と対戦するが、この試合で引き分け以上の結果を残せば、グループステージ突破となる。負けた場合は、最終節の相手・水原三星と、グループステージ突破を懸けて戦うことになる。
鹿島はGS突破に王手、柏と川崎は敗退の危機…ACLにおけるJリーグ勢の現状を整理