日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2018年6月19日火曜日

◆柴崎、格上コロンビア相手に輝く「なんとか得点につなげたい」(報知)



柴崎岳 ロシアW杯


 W杯の足音が聞こえてきても、MF柴崎は柴崎だった。公開された練習の15分、宙に舞うポプラの綿毛を気にすることもなく、体を温めることに専念した。「昔から決勝だから(と意識する)ということはなく、同じように臨んできたスタイル。W杯であってもいつも通り。今ある力が試合の中で出ると思っている」。自身初のW杯。その初戦は格上のコロンビアだが、自然体だった。

 格上相手に結果を残してきた。鹿島時代の16年12月18日、クラブW杯決勝のRマドリード戦で2得点を挙げた。健闘をたたえる周囲をよそに「勝てなくて悔しい」と言った。ヘタフェに移籍した17年9月16日、バルセロナ戦でゴールを記録。スペイン2強からゴールを奪った初めての日本人となったが、「相手がどことか、どんなゴールだったとかは見る人が判断すればいい」と特別視しなかった。

 強い向上心は目標の変遷にも表れる。サッカーを始めた頃は「Jリーガーになる」。青森山田中で「世界で通用する選手」に変わり、同高で「どのプレーでも勝ち、90分でひとつもミスをしない選手」になった。今も理想を追いかける一方で「そんな選手は存在しない」と知っている。世界一流が相手でも必ずどこかに突破口がある。その視点で恐れを勝ち気に変え、相手に立ち向かってきた。

 プレースタイルも合う。最大の持ち味は長い距離を持ち上がる推進力。コロンビアなど格上の相手には守勢に回る展開が予想され、日本の攻撃時には広いスペースが待ち受ける。これまでと同様、格上キラーぶりを発揮する舞台は整う。さらに、セットプレーのキッカーとしてもチャンスをうかがう。「コロンビアの特徴は頭に入れ、ルーズなところも見えている。流れの中では難しくてもセットプレーは関係ない。なんとか得点につなげたい」

 柴崎が初戦でサプライズを起こす方法として「ピッチで自分たちが置かれている状況を客観的に把握する力」を発揮することを挙げた。「ある程度、冷静な気持ちを持ちながらやることが大切。自分たちがやりたいサッカーだけでは勝てない。そこは肝に銘じてやりたい」。窮屈さや我慢を受け入れ、それらを乗り越えた先に、大番狂わせが待っている。(内田 知宏)

 ◆柴崎のスペイン2強戦での劇弾

 ▼Rマドリード戦(16年12月18日、2●4) 鹿島時代のクラブW杯決勝。1点を追う前半44分に同点弾を決め、後半7分には左足で強烈なミドルシュートを沈め、一時は勝ち越しに成功した。レアル相手の2発で知名度も上がり、翌年スペイン移籍の布石になった。

 ▼バルセロナ戦(17年9月16日、1●2) スペイン1部リーグで、ヘタフェのトップ下として先発。前半39分、ペナルティーアーク付近で浮き球を左足ボレーでたたきこんだ。スペイン1部初得点に、現地紙「マルカ」も「ボールを芸術品に変えた」と絶賛。スペイン2強から公式戦で得点を奪った初の日本人となった。




柴崎、格上コロンビア相手に輝く「なんとか得点につなげたい」




Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事