日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年6月24日日曜日

◆半端ないエース・大迫、2戦連発だ!「薩摩隼人」が決めればW杯不敗(サンスポ)



大迫勇也 ロシアW杯


 サッカー日本代表合宿(23日、カザン)日本は24日、W杯ロシア大会1次リーグH組第2戦(エカテリンブルク)でセネガルと対戦する。勝てば、同組のもう1試合の結果次第で2010年南アフリカ大会以来、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント(T)進出の可能性がある。第1戦のコロンビア戦(19日)で決勝点を挙げた“半端ない”FW大迫勇也(28)=ブレーメン=が1次リーグ突破に向け、自身初の2戦連発を狙う。

 薩摩隼人が今、「半端ない」。FW大迫が同郷・鹿児島の偉大な先人に続く。2戦連発で、日本を2大会ぶりの決勝T進出へ導くつもりだ。

 「勝ち点3を取りたい。ただ、W杯はそんなに甘くはない。うまくいかないときに我慢して耐えて、勝ちや引き分けに持って行けるかが大事になってくる」

 第1戦(19日)で強豪コロンビアを相手に、殊勲の決勝ゴールを決めた大迫。結果に甘んじることなく、勝てば決勝T進出の可能性もある第2戦のセネガル戦を見据えた。

 試合会場での公式練習。“時の人”大迫は、公開された冒頭15分の練習で黙々とジョギングなどを実施。時折ピッチを踏み込んで芝の状態を確認した。第1戦でコンビを組んだMF香川とのホットラインにも再び期待がかかる。

 「(第1戦の勝利は)あまり有利だとは思っていない。もう一度、初戦のつもりで、リセットしてやるだけ」

 慎重に言葉を選びつつ、チームを勝利に導くために狙うは2戦連発だ。第1戦で結果を出したが、それを続けることに意味がある。自身、日本代表で2戦連発はなく、決めれば初。アジア、欧州、南米のチームから得点を挙げてきた大迫にとって、セネガル戦でゴールすれば、アフリカ勢からの初得点となる。

 W杯での2試合連続得点は、MF稲本潤一(札幌)がベルギー、ロシア戦で記録した2002年日韓大会での1度だけ。加世田市(現南さつま市)出身の大迫にとって湧水町生まれの稲本は、鹿児島の大先輩だ。

 鹿児島勢とW杯は相性がよく、10年南アフリカ大会でも、桜島町(現鹿児島市)出身のMF遠藤保仁(G大阪)が第3戦のデンマーク戦で得点。今大会のコロンビア戦の大迫を含め、薩摩隼人が決めると、100%勝ち点をゲットしてきた。セネガル戦で決めれば、決勝T進出に大きく近づく。

 中途半端なことはしない。中学、高校でともにプレーした2学年下のMF鮫島晃太(25)=J3藤枝=は、「常にサッカーに人生を懸けていたのが大迫さん」と当時を振り返る。鮫島は毎日、大迫と約2時間のバス通学。「『女の子に興味ないのかな』と思うほど、異性の話は一切せずにサッカーの話ばかりだった。結婚したときは本当にビックリしました」。バス停を乗り過ごすほど、日本のサッカーについて熱く語っていたという。これぞ、薩摩隼人だ。

 「セネガルもいいチーム。踏ん張るところでみんなが覚悟をもって踏ん張るだけだと思う。本当にそれだけ」

 巷は今、「西郷(せご)どん」と「大迫半端ない」の空前の鹿児島ブーム。「歴史を塗り替えられれば」と語っていた半端なく硬派な薩摩隼人が、日本サッカーに維新をもたらす。 (一色伸裕)

★この日の練習

 現地時間午後5時半から約1時間、試合会場のエカテリンブルク・アリーナで練習を行った。冒頭15分以降は非公開で実施。非公開の間は攻守の戦術の確認、ゲーム形式の練習を行ったもよう。

★鹿児島出身選手のゴールVTR

 2002年W杯日韓大会ではMF稲本が2-2で引き分けたベルギーとの初戦(埼玉)に続き、ロシア戦(横浜国)でも決勝の2戦連続ゴール。1-0で日本にW杯初勝利をもたらした。10年南アフリカ大会ではMF遠藤がデンマークとの第3戦(ルステンブルク)でキッカーを主張した本田を制し、直接FKを決めて貴重な追加点となる2点目を奪った。

薩摩隼人

 鹿児島県出身の男性をさす言葉。薩摩とは現在の鹿児島県西部をさし、隼人とは古代日本において薩摩に住んでいた隼人一族のことで、信念を曲げない一本気な人で、利害を省みない潔さと勇猛果敢さを兼ね備え質実剛健を旨とする。




半端ないエース・大迫、2戦連発だ!「薩摩隼人」が決めればW杯不敗




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