アジアサッカー連盟(AFC)は28日、オマーン・マスカットで年間表彰式を開催し、最優秀選手にノミネートされていた鹿島アントラーズのMF三竿健斗とFW鈴木優磨はいずれも受賞を逃した。海外でプレーする選手に贈られる最優秀国際選手賞には、フランクフルトMF長谷部誠が初めて選ばれた。
年間最優秀選手に輝いたのは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初優勝に大きく貢献した鹿島の2選手ではなく、アル・サッドのカタール代表DFアブドゥルカリム・ハサン。同クラブを準決勝に導いた功績が評価された。表彰式の場で「真のヒーローは代表とクラブのチームメートだ」と述べた。
国際最優秀選手には長谷部が初めて選ばれた。2012年に新設された賞で、同年のMF香川真司、13年のDF長友佑都、16年のFW岡崎慎司に続き、日本人としては2年ぶり4回目の受賞となった。日本代表主将としてのW杯ベスト16、クラブでの国内杯制覇などが評価されたとみられる。
指導者に与えられる賞は日本勢が独占した。AFC会長の特別表彰にU-20日本女子代表を率いてU-20女子W杯を制覇した池田太監督。年間最優秀指導者には、男子部門がACLを制した鹿島の大岩剛監督、女子部門がアジア大会を制したなでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督が選ばれた。
また、最優秀ユース選手の女子部門ではU-20女子代表のFW宝田沙織(C大阪堺レディース)が選出。男子部門にノミネートされていたU-16日本代表FW西川潤(桐光学園高)は受賞しなかった。
受賞者は以下のとおり
▽ダイヤモンド・オブ・アジア
チャン・チーロン元AFC会長
▽AFC会長賞
池田太監督(U-20日本女子代表、U-17日本女子代表)
ワイルド・ボアーズFC(タイ)
▽男子
DFアブドゥルカリム・ハサン(アル・サッド、カタール)
▽女子
MFワン・シュア(中国女子代表)
▽フットサル
アリ・アスガル・ハサンダデフ(イラン代表)
▽女子ユース
MF宝田沙織(U-20日本女子代表、C大阪堺レディース)
▽ユース男子
MFトゥルキ・アル・アマル(U-19サウジアラビア代表)
▽女子指導者
高倉麻子監督(日本女子代表)
▽男子指導者
大岩剛監督(鹿島アントラーズ)
▽審判賞
アリレザ・ファガニ(イラン)
レザ・ソクハンダン(イラン)
モハマドレザ・マンスーリ(イラン)
▽国際選手賞
長谷部誠(フランクフルト)
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