日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年12月20日木曜日

◆鹿島、レアルに3失点完敗…ベイル3発、土居ゴールがVARで認められた(報知)






 ◆クラブW杯▽準決勝 鹿島1―3Rマドリード(19日、ザイード・スポーツシティスタジアム)

 鹿島はRマドリードに完敗で、クラブW杯優勝の夢が絶たれた。前半調子上がらなかったレアルに対して前半44分にFWベイルに個人技で先制点を許し、後半立ち上がり早々にミスから2失点でハットトリックを決められた。後半33分にはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でMF土居の得点が認められ1点を返したが、及ばなかった。鹿島は大会3位を目指し、南米王者のリバープレートと対戦する。

 意地を見せた1点だった。後半33分。3点を追う鹿島は、左サイドのDF安西がMFレオシルバへパス。レオシルバは浮き球のパスでMF遠藤へ。遠藤がペナルティーエリア右に走り込んだMF土居へつなぎ、土居がゴールへ流し込んだ。一度はオフサイドの判定となったが、VARでゴールが認められスコアボードに得点を刻んだ。

 16年の対戦は世界に衝撃を与えた。結果だけ見れば延長戦の末に一歩及ばず、2―4で敗れた「善戦」。それでもDF昌子源は「明らかになめられてた」と振り返る。

 「先に向こうが1点取ってからは、おちょくる感じでパス回ししてきた」。攻撃参加が持ち味のDFマルセロは守備ラインから動こうとしなかった。

 鹿島はその敗戦を「善戦」ではなく、なめた相手に4失点を喫した「惨敗」と捉え、血肉としてきた。昌子は語る。「2年前は、『よっしゃレアルとだ』っていう気持ちがあった。でも今は『絶対に勝ってやる』という思い」。

 だからこそ、鹿島は果敢に攻めた。レアルは前半の時計が進んでも、連戦や移動の疲れのせいか調子が上がらないまま。ベンチではソラリ監督が身振り手振りで選手のスイッチを入れようとしていた。世界を驚かすジャイアントキリングのチャンスがあるかのように見えた。

 しかし、同25分を過ぎ始めると、レアルのスピードが上がり始めた。同28分、ベイルが個人技で突破を図ったが、鹿島DFが必死のクリアでシュートチャンスを作らせなかった。同31分にも左サイドを突破されたが、鹿島が中央を塞ぎ危機を脱出した。

 そして同44分、レアルも攻撃に決め手を欠く中でベイルに個人技で先制点を決められた。左サイドでマルセロとワンツーで鹿島守備陣が一瞬で振り切られ、右隅にゴールを決められた。

 悪くない流れの中で、嫌な前半終了間際の失点。さらに反撃を期す後半開始早々に痛恨のミスが出た。後半8分、バックパスでのミスが命取りとなった。バックパスが最終ラインとGKの間の中途半端な位置へ。すかさず狙っていたベイルが奪って2点目。直後の同10分にはベイルにハットトリックとなる3点目を決められてしまった。

 大岩剛監督(46)は「ここまで来ることができたのは、このチームに一体感があったから」と話す。今季はW杯イヤーということもあり、けが人が相次いだ。11対11の紅白戦ができず、スタッフが入ったこともあった。

 日本には7人のチームメートが残っている。「『アイツのために』という思いは他の何よりもモチベーションになる」(昌子)、「日本に残っている選手のためにも戦いたい」(土居)。ここまで全4大会で3位以上の成績を生んだ「一体感」に加え、選手に「責任感」が芽生えた。

 欧州王者の壁は厚く、Jリーグのどのクラブも達成したこともない“世界一”の夢はお預けとなった。今季公式戦60試合目となる3位決定戦では、百戦錬磨の南米王者・リバープレートに挑む。




◆鹿島、レアルに3失点完敗…ベイル3発、土居ゴールがVARで認められた(報知)





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