[1.14 選手権決勝 青森山田高 3-1 流通経済大柏高 埼玉]
去年と同じ舞台。雪辱を誓って臨んだ流通経済大柏高(千葉)DF関川郁万(3年)だったが、その目に映った景色は1年前と変わらなかった。
2年生だった前回大会もレギュラーとして奮闘。初戦となった2回戦から準決勝までの4試合を無失点で勝ち上がったものの、前橋育英高との決勝に0-1で敗れて頂点にはたどり着けず。そして、最上級生となった今大会も順調に歩みを進め、2年連続の決勝進出を決めた準決勝・瀬戸内戦後には「帰ってこないといけない場所に帰ってきたなという感じ」と語っていた。
迎えた決勝の青森山田戦。前半32分にはMF八木滉史(2年)が蹴り出したCKにフリーで反応すると、強烈なヘディングシュートでゴールネットを揺らし、先制点を奪取。だが、「自分が点を決めようがチームが勝たないと意味がない」と振り返ったように、その後、青森山田に3点を奪われたチームは1-3の逆転負けを喫し、2年連続で決勝に進みながらも日本一には手が届かなかった。
「最後までチームを勝たせられなかったなという3年間でした」
流経大柏での公式戦デビューは16年4月。プレミアリーグEAST開幕戦で0-3で屈したのが、この日敗れた青森山田だった。「今、振り返れば1年生の最初の公式戦も青森山田。最初も最後も青森山田に負けてしまった」と、高校生活の最初と最後で同じ相手に敗れてしまったことに悔しさを滲ませた。
今後は鹿島に加入してプロサッカー選手として歩みを進めていく。「高校サッカーとプロでは全然違う」と答えつつ、「でも自分の中で経験を持っているのは少なからずいいと思う」と高校3年間で積み重ねたものを土台にプロ生活をスタートさせる。
(取材・文 折戸岳彦)
◆最初も青森山田、最後も青森山田…流経大柏DF関川郁万「最後までチームを勝たせられなかった」(ゲキサカ)