日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年1月4日金曜日

◆[MOM2791]流通経済大柏DF関川郁万(3年)_ついに出た! 超高校級CBの「目標だった」選手権初ヘッド(ゲキサカ)



関川郁万 Ikuma.Sekigawa


[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 選手権3回戦 星稜高0-1流通経済大柏高 フクアリ]

 今大会を代表する超高校級センターバックが、最後の選手権で「一つの目標」を達成した。c流通経済大柏高DF関川郁万(3年)は3回戦の星稜高戦の前半5分、右CKにジャンピングヘッドで合わせて先制点を奪取。自身にとって初の“選手権ヘディング弾”はチームの決勝点となり、準優勝に終わった昨季に続くベスト8入りを導いた。

 関川にとって初めての全国選手権となった前回大会は、準々決勝・長崎総合科学大附高戦で1得点を記録。しかしこれは、こぼれ球に反応しての右足シュートだった。「自分にはヘディングしかない」と言い続けてきた注目株にとって、頭でのゴールはいわば悲願。今大会には「チームとしては日本一だけど、個人としてはヘディングで決めるのが目標」と並ならぬ決意で臨んでいた。

 初戦を逆転勝利で飾って迎えた3回戦、歓喜の瞬間は最初の見せ場で訪れた。MF芹田悠真(3年)の右CKをゴール前で待ち構えると、DF須永竜生(3年)が相手をブロックした間隙を縫い、代名詞の大ジャンプで反応。ドンピシャでのタイミングで放ったボールは真っ直ぐにゴールへ向かい、GK林海渡(3年)の伸ばした手を弾いてネットに刺さった。

 初戦となった2回戦の徳島市立高戦では、8本のCKがありながらもゴールにつながらず。本田裕一郎監督は3回戦の試合後、「1本も取れなかったので、強く言ってきたんですよ」と明かしたが、関川自身もそれを意識していた。指揮官の期待に応えて一発目で決め切り、「自分の点というより、いつもの練習の形が出た」と素直に喜んだ。

 古傷の半月板損傷の影響で苦しい船出を迎えたシーズンだったが、高校年代最大の大舞台で一つの目標を達成した。「客観的にチームを見られるようになったし、表舞台じゃなくて裏方の仕事もわかるようになった。応援している人の気持ちも分かるようになった」。チームの第一線から離れた時期を振り返り、今ではその経験をプラスに捉えることができている。

 次なる目標はもちろん日本一。「先を見ないで一戦一戦戦って行こうと思っているし、今日のゲームを映像で見て、ミーティングをしたら、自分の目で見て思ったことと監督が思ったことに違うがあると思う。そこを共有することが大事」(関川)。まずは目の前の試合に照準を合わせ、勢いに乗る秋田商高を地元フクアリで待ち受ける。

(取材・文 竹内達也)




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