日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年2月10日日曜日

◆2019Jリーグプレシーズンマッチ いばらきサッカーフェスティバル2019(オフィシャル)






常勝ファミリー・鹿島の流儀


2019年02月09日(土) 13:00キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】4,608人 【天候】雨のち曇、弱風、 気温6.1度、 湿度75.0% 【ピッチ】 全面良芝、水含み
【主審】笠原 寛貴 【副審】田尻 智計 【副審】竹田 明弘 【第4の審判員】桜井 大介


マッチレビュープレシーズン いばらきサッカーフェスティバル2019

中村が決勝弾!2019年カシマ初戦を勝利で飾る!

アントラーズがカシマスタジアムでの2019年の初戦に臨んだ。シーズン開幕前恒例の「いばらきサッカーフェスティバル」で水戸ホーリーホックと対戦すると、前半に奪った中村の先制ゴールを守り切り、1-0で接戦を制した。だが、全体としては水戸に押し込まれる場面も目立つ、課題の多いプレシーズンマッチとなった。

約2週間に渡って行われた宮崎キャンプを終え、選手たちは2月4日に鹿嶋へ帰還。つかの間のオフを経て、4日から練習再開したチームは、トレーニングを積み、ホームでのシーズン初戦を迎えた。

大岩監督が指名した先発メンバー11名は、GKに曽ケ端、最終ラインは右から安西、スンヒョン、町田、山本。ボランチはレオシルバと新加入の名古がコンビを組む。右サイドに遠藤、左サイドに中村、フォワードには土居とセルジーニョが入った。そしてゲームキャプテンは遠藤が務める。またベンチには、沖、内田、ブエノ、関川、永木、レアンドロ、平戸が座った。





試合当日、関東地方はあいにくの雪模様。今冬一番の厳しい冷え込みのなか、水戸のキックオフで試合が始まった。

立ち上がりは水戸が主導権を握る。試合開始1分で早くも水戸にファーストシュートを放たれると、13分には前の縦パスを村田が落とし、茂木がミドルシュート。曽ケ端が確実に正面でセーブしたが、ゴールを脅かされる。

18分にも水戸にチャンス。コーナーキックの混戦から黒川が振り向きざまにシュート。ボールはゴールポストをかすめ、わずかに枠を外れた。水戸のアグレッシブな攻撃姿勢にアントラーズは守勢に回り、ボールを握っても前進できない展開が続く。













それでも、24分にアントラーズが反撃。右サイドからボールを前進させると、ペナルティエリア手前から土居がシュート。一度は相手DFにブロックされるも、こぼれ球は中村のもとへ。中村はワントラップで切り返すと、相手DFをかわして、左足でシュート。相手GKの左側を抜き、ゴールネットを揺らした。









先制に成功したアントラーズは、徐々に主導権を掌握する。26分、コーナーキックを獲得すると、キッカーは遠藤。精度の高いボールに町田がヘディングで合わせた。しかし、シュートはわずかに枠を外れ、ゴールバーに阻まれる。27分には、左サイドからのクロスボールを相手DFがクリア。こぼれ球を回収したレオシルバが、ペナルティエリア手前から強烈なミドルシュートを放った。相手GKの好セーブに阻まれ、得点には至らなかったが、水戸のゴールに迫る連続攻撃をみせた。





前半はこのまま1-0で終了。前半序盤は水戸のアグレッシブさに苦しんだが、先制点を奪取してからは徐々に主導権を掌握。前半終盤には何度かチャンスを創出してハーフタイムを迎えた。

両チームともハーフタイムでの選手交代はなし。後半に入ると、試合はこう着状態に陥り、どちらも決定的な場面はつくれない展開が続く。

それでも、後半開始10分を過ぎたあたりからアントラーズが攻勢を強める。55分、パスカットした山本がそのまま敵陣まで持ち上がり、アーリークロス。土居がボレーシュートで相手守備陣を脅かした。61分には、ペナルティエリア内に侵入した土居が中央へクロス。しかし、惜しくもセルジーニョには合わなかった。アントラーズはボールを奪ってから素早いカウンターを発動。手数をかけずに攻撃を完結させるプレーをみせた。















62分、先制点を決めた中村との交代でレアンドロ、新加入の名古との交代で永木、曽ケ端との交代で沖を投入。様々な組み合わせを試しながらコンビネーションの熟成を図る。







すると、途中出場レアンドロがいきなりチャンスをつくる。63分、ペナルティエリア手前でボールを受けたレアンドロはセルジーニョとのパス交換で相手DFが密集する中央を突破。相手DFに寄せられて、強いシュートは打てなかったが、得点の可能性を感じさせる連動したプレーをみせた。



レアンドロ投入によって攻勢を強めていたアントラーズだが、70分以降は徐々にトーンダウン。試合終盤はスペースが目立ち始め、水戸が積極的なドリブル突破でアントラーズのゴールに迫る展開となる。

大岩監督は71分に新加入の関川、80分には内田、89分には平戸をピッチへ投入。アントラーズは守勢に回り、立て続けにゴールを脅かされるが守備陣が身体を張ってゴールを死守する。








試合はこのまま終了。アントラーズが1点のリードを守りきり、水戸との茨城ダービーを制した。中村の見事なゴールで無失点完封勝利を達成したものの、最終ラインのばたつき、攻守のバランスなど多くの課題も散見された試合となった。AFCチャンピオンズリーグプレーオフまで残り10日。試合で見つかった課題を修正し、万全の準備をしていきたい。




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【この試合のトピックス】
・いばらきサッカーフェスティバルは通算14回目で、13勝1分となった。
・いばらきサッカーフェスティバルでの完封勝利は2017年以来2年ぶりとなった。
・新加入の名古が先発出場。
・新加入の関川、期限付き移籍から復帰した平戸も途中出場でピッチに立った。



監督コメント[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・ボールまわしのテンポをもっと上げていこう。
・積極的にシュートを打っていこう。
・後半開始からアグレッシブに戦っていこう!


水戸ホーリーホック:長谷部 茂利
・もっとチャレンジしよう。
・シュートで終わろう。
・自分の長所を出していこう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
ACLのプレーオフに向けての位置づけで試合に入ったが、水戸のアグレッシブな部分に面食らった部分もあった。しかし怪我人が多い中、急遽試合に入る選手もいて、そういう意味ではプレーオフに向けてのいい準備になったと思う。

Q.宮崎キャンプやこれまで積み上げてきたものが、この試合で得られた部分、収穫はあったのか?

A.攻撃でも守備でも物足りなさはある。けが人が多い中ですり合わせができなかった選手もいる。その中で試合中にコミュニケーションが取れてやれていた部分とやれなかった部分があったので、プレーオフまでのトレーニングでしっかり詰めていきたい。

Q.プレーオフが迫っている中、これまでの仕上がり、手ごたえや戦術面で重視していることは?

A.いい守備からいい攻撃というところは、去年からアントラーズのコンセプトとして持ち続けている。また、自分たちでボールを保持している時のバリエーションを増やして攻撃していくことも昨年に引き続き、試合の中で増やしていきたいと思っている。現段階では100%ではないが、キャンプから戻ってきて、少しずつチーム全体のコンディションも上がってきている手応えはある。そして、プレーオフまでにもう1ランク、2ランクギアを上げていきたい。

Q.今日出た課題と、これからプレーオフまでにどのようにして詰めていくか?

A.守備と攻撃での一人ひとりのアイディアと距離感、そこはもっとコミュニケーションを取っていかないといけない。もう少し戦術的な部分を落とし込んでいきたい。


水戸ホーリーホック:長谷部 茂利
出来ることなら、点を取って、勝つか引き分けたかった。前半からチャンスを作っていたが、シュートの質やフィニッシュまでの持っていき方が良くなかった。失点の場面では水戸ペースだと思っていたが、そこで点を取ってくるのがアントラーズの凄さ。試合内容は想定内の展開でもあり、鹿島はとても強かった。真似するところは真似できるようにして、力をつけていきたい。


選手コメント[試合後]

【中村 充孝】
ゴールを決めるというのはこれからも続けていかなければいけない。そしてACLやリーグに向けて、サイドバックとの関係性や守備でのポジショニングをもっと突き詰めていく必要がある。

【内田 篤人】
今日のようなプレシーズンマッチやリーグ開幕をピークに持っていこうとは思っていない。今は別メニューで調整したりしているが、自分なりにこれから体を作って行きたいと思う。

【関川 郁万】
周りの選手に声をかけてもらったので、あまり緊張せずに試合に入れた。細かいミス等はあったが、最後に1-0といい形で試合を終われたのはよかった。

【安西 幸輝】
まずは勝ててよかった。しかし、修正しなければいけないところがたくさん出た試合だった。19日までにその課題を修正して挑みたい。

【遠藤 康】
個人的には、全然うまくいかなかった。もっと改善していかないといけない部分がたくさんあるので、プレーオフへ向け、しっかりやっていきたい。

【沖 悠哉】
普段の練習と試合とでの難しさはあった。危ないシーンもあったので、声かけの部分や準備をもっと改善していかないといけない。


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