日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年3月4日月曜日

◆内田→伊藤の“離れ業トラップ弾”はいかにして生まれたのか? 当事者2人が解説(FOOTBALLZONE)






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内田のロングパスに伊藤が絶妙なトラップから同点弾 鹿島はJリーグ王者・川崎と1-1ドロー

 鹿島アントラーズは1日、J1リーグ第2節で川崎フロンターレと対戦。開始早々に失点を喫するも、DF内田篤人のロングパスに反応したFW伊藤翔が絶妙なトラップを披露して同点弾を叩き込み、敵地で1-1の引き分けに持ち込んだ。J1連覇中の王者から奪った芸術的な一撃を、当事者2人が振り返っている。

 ホームで行われた開幕戦で昇格組の大分トリニータ相手に1-2とまさかの敗戦を喫した鹿島は、最終ラインに負傷者が続出し、今季から新キャプテンを務める内田が初出場を飾ることになった。前半9分に川崎MF中村憲剛に華麗な直接FK弾を決められ、出端を挫かれることになった。

 しかし、0-1で迎えた前半21分、内田がハーフウェーライン付近からロングボールを供給すると、裏に抜け出した伊藤が離れ業とも呼べる左足での絶妙トラップを披露し、右足を振り抜いてゴール左隅に流し込んだ。押し込まれていたなかでの値千金の同点弾により、敵地の等々力陸上競技場から勝ち点1を持ち帰った。

 右後方からの約40メートルものロングフィードを、伊藤が前方に走り込みながら“離れ業トラップ”を成功させた背景には、パスが出る直前に仕掛けた緻密な“体当たり”があると、アシスト役となった内田は証言する。

「翔のトラップも上手かったし、よく決めたよ、あれは。まぁキックした人も上手かったけどね(笑)。本当はもうちょっと適当に前に蹴ろうと思っていたんだけど、たぶん、翔が相手DFとぶつかってたんだよね。もう足を振りかぶってた時だったから、よくは分からなかったけど。ぶつかったんなら、こりゃいけるわって思って、GKの間に蹴ろうって途中で変えてみた」

 試合後、内田は前線にボールを送ろうと右足を振り上げたタイミングで、伊藤がマッチアップしていた川崎DF奈良竜樹に体をぶつけている瞬間を目にすると、なんと、そこから振り下ろすキックの軌道を修正し、伊藤の前に放り込んだという。そして伊藤にとっても、その一連の流れは狙いどおりだったようだ。


体をぶつけたことで生まれた数メートル分の余裕 「時間を作れて技術を出せた」

「ウッチーは遠くまで見てくれることを分かっていたし、最初に奈良選手にぶつかっておいて走るコースを潰してから裏に抜け出した。だから時間も作れたし、(トラップの場面で)技術を出せた」

 奈良に体をぶつけることで数メートル分フリーの身となる時間を稼いだため、右後方からのボールにも冷静なトラップを意識することに集中できたようだ。2人とも、同点弾の場面は練習から取り組んでいたプレーではないと明かしていたが、本番で高難度の連係を阿吽の呼吸によって成功させたところに、鹿島“新ホットライン”の誕生を予感させた。




◆内田→伊藤の“離れ業トラップ弾”はいかにして生まれたのか? 当事者2人が解説(FOOTBALLZONE)





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