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欧州リーグでレギュラーを務める二人が組むのは初めて。
キリンチャレンジカップの3月シリーズ(22日/コロンビア代表戦@日産、26日/ボリビア代表戦@ノエスタ)に臨む日本代表23人が3月14日に発表された。
守備陣の注目のひとつとして、昌子源のロシア・ワールドカップ(W杯)以来の復帰が挙げられる。そこで実現が期待されるのが、昌子&冨安健洋の新センターバックコンビの結成だ。
ベルギーのシント=トロインデンで2年前を迎える冨安は2018-19シーズン、アジアカップ期間で不在にした3試合を除き、公式戦全29試合にフル出場中である。20歳にして、いまや欠かせぬチームの支柱となっている。
一方、今冬に鹿島アントラーズからフランスのトゥールーズFCに移籍した26歳の昌子は1月19日の21節・ニームオリンピック戦(スコアは〇1-0)から8試合連続フル出場中である。その間、2勝3分3敗と下位(15位)に沈むチームで奮闘し、徐々にフィットしてきている。
この二人が揃ってピッチに立てば、欧州のリーグでレギュラーを務めるCBが初めて組むことになる。冨安はクラブを通じて、次のようにコメントしていた。
「アジアカップに続き3月の代表メンバーに選出いただき、大変光栄に思います。UAEでのアジアカップはとても大きな経験となりましたが、優勝できずに悔しい思いを胸にリーグ戦を戦ってきました。全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします」
そのようにアジアカップでの借りを返すことに燃えている。
そして昌子は昨年、日本代表でロシアW杯、鹿島でクラブW杯に出場。「正直、1年で二度のW杯を経験できるとは思わなかった」と語っていたが、その経験を糧にさらに進化を続けている。
また、森保監督は今回の3月シリーズでの守備に関して、次のようにテーマを挙げていた。
「個のところで勝つことは必ず必要。チームとしてボールを失った瞬間や相手にボールを保持された時、押し込まれた時、どうするかという基本的な考え方の共通理解を進め、さらに上げていきたい」
コパ・アメリカに向けて再始動する日本代表で、国際舞台ですでに悔しい経験を積んできた二人が組んだ時、一体どのような化学反応や相乗効果が生まれるのか。吉田麻也不在のなか、新たなバランスを見出すことはできるか。ぜひともラダメル・ファルカオやハメス・ロドリゲスら強力アタッカー陣が揃うコロンビア代表と対峙するところが見てみたい気もする。
文:サカノワ編集グループ