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日本代表FW大迫勇也が、初3バックへの好感触を口にした。7日の練習後、今回の活動で初めて取材対応。フル出場した5日トリニダード・トバゴ戦(0-0)の無得点を反省しつつ、森保ジャパン15戦目で解禁された新システムへの挑戦には「手応えがある」と強調した。全国のサッカー担当記者が投票する18年度のフットボーラー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)にも選ばれ、練習後に記念品を受け取った。
大迫勇が、初めて3バックについて語った。トリニダード・トバゴ戦の後は取材エリアを無言で通過していたが、この日は「いいですよ」と約9分間きっちり対応。「チームとしてチャレンジ、新たな取り組みをした中で結果が出なかったので、個人として責任をかなり感じている。悔しさ、もどかしさ、いろんな感情が残っている」と振り返った。その新たな挑戦となった陣形は、従来の4-2-3-1と比べてトップ下がいない。前線の枚数が減ったことには「改善することはたくさんある」としながらも「結果が出なかったので手応えと言っていいのかは分からないけど、やれたことは手応え。自分の中では手応えがある。見に来てくれた人は物足りなさを感じたかもしれないけど、新たなチャレンジが最初から良いことばかりにはならない。ギャップを埋めていきたい」と前向きに話した。
2日前は、今年2月1日のアジア杯決勝カタール戦(1-3)以来の先発。不動の1トップとしてシュート2本を決め切ることができなかった。ただ、チームとしてはシュート25本。格下だったとはいえ、自身に入る縦パスからの展開で一定のチャンスはつくった。その中で「2シャドー(1・5列目=中島翔哉、堂安律)との関係では、いい面も悪い面もあった」と知れたことが収穫。「初めてだったし、練習2、3回でのトライだったので。意思疎通、判断の遅れ、パスコースのズレなど課題は出たけど、時間が解決してくれると思う。時間だけを理由にしてはいけないけど、経験ある選手がそろっているので対応できるはず」と今後に可能性を感じた。
3バックを使う場面については「相手次第。相手あってのシステムで相手に合わせるもの」。例えば、W杯ロシア大会の決勝トーナメント1回戦ベルギー戦で2点のリードを奪った後と想定しているのか聞かれると「森保さんに聞いてください」と笑いながら「もちろん、イメージしている」と認めた。それだけに「もっと選手間で合わせていきたい」と習得に意欲を見せた。
練習直後には、既に選ばれた第58回フットボーラー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)の記念盾を受け取った。W杯コロンビア戦(2-1)の決勝点など半端ない活躍だった1年に「年間を通して代表の試合に出て、代表への思い、責任感が今まで以上に高まった。評価されるのはうれしいことだけど、もう過去のこと。次に向けて新たなチャレンジをしていきたい」と切り替えた。
18歳MF久保については「あまり(同じ組み分けで)練習してないし、試合も出ていないので、どうなんですかね。それだけの能力があるから若くても代表には選ばれていると思う」。18-19年シーズン最後の試合となる9日のエルサルバドル戦に向けては「まずは結果を求めていきたい。この前ああいう試合をした申し訳なさもあるし、ふがいなさも感じているので、結果を出すことで返したい。今までのような(躍動感ある)試合を見せられれば。頑張ります」と意気込みで締めくくった。【木下淳】
◆大迫勇也「自分の中では手応え」初3バック好感触(ニッカン)