
日刊鹿島アントラーズニュース
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2019年6月11日火曜日
◇実はあまり知られていない!? サッカーと自動車メーカー/関連企業の関係性やアレコレ(MOTA)

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Jリーグに加盟しているチーム名に一切“企業名”が入っていないのはなぜか
日本のプロ野球界では、チーム名に「読売」、「阪神」、「楽天」など、企業名(団体名)が入っているものが多い。一方、Jリーグはどうか。鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、浦和レッズ……と、どのチーム名を見ても、「地名」プラス「愛称」で構成されており、企業名は一切入っていない。
これは、Jリーグが発足した際に「地域密着」を掲げ、一切の企業名をチームの名称に入れることを禁止したためだ。つまり、Jリーグの前身である日本サッカーリーグ時代、その多くが社会人チーム(各企業のサッカー部)であったにも関わらず、プロ化に際してチームも独立企業化することとなったのである。ただその代わり、ユニフォームの胸部分に母体企業名がメインスポンサーとして入ることになる(清水エスパルスのような市民チームはその類ではない)。
日本のサッカーリーグでは自動車メーカーのチームが強豪だった
現在の野球の社会人リーグもそうだが、当時の日本サッカーリーグでも、やはり大企業である自動車メーカーのチームが強豪として知られていた。そのため、多くの自動車メーカーのサッカー部がJリーグ創立時から加盟することになった。
トヨタ自動車は名古屋グランパス、三菱自動車(旧三菱重工)は浦和レッズ、日産自動車は横浜マリノス(現在の横浜F・マリノス)、マツダはサンフレッチェ広島といった具合である。
では、創設から26年が経過した現在のJリーグの状況はどうなっているのか。母体企業である自動車メーカーとの損失補填契約(損失が生じた際に穴埋めをするという契約)を打ち切り、いわゆる親会社から実質的な独立を果たしたのは、実は浦和レッズのみ。
その他のチームは、親会社である自動車メーカーと今も蜜月関係を保ち続けている。たとえば、名古屋グランパスや横浜F・マリノスなどは、当時と変わらず「TOYOTA」、「NISSAN」と胸に企業名を輝かせている。
トーヨータイヤ、ブリヂストンなどが日本のサッカーチームのスポンサーに
たとえばJ1では、トーヨータイヤがガンバ大阪、ブリヂストンがサガン鳥栖、ダイハツ九州が大分トリニータ。
J2やJ3では、ネッツトヨタ茨城が水戸ホーリーホック、NGKがFC岐阜、山口マツダがレノファ山口、鹿児島トヨペットが鹿児島ユナイテッド、トヨタカローラ秋田&秋田トヨペットがブラウブリッツ秋田、福島トヨタが福島ユナイテッド、神奈川トヨタがSC相模原のメインスポンサーとなっている。
さらに日産などは、横浜F・マリノスのホームスタジアムのネーミングライツ(命名権)を取得し、「日産スタジアム」(横浜市)としている。ただし、日本代表戦などJリーグ以外の試合で日産スタジアムを使用する際には、「横浜国際総合競技場」と呼ばれることになる。
他にも、湘南ベルマーレのホームスタジアムは、同じくネーミングライツにより、「Shonan BMWスタジアム平塚」(平塚市。BMWの正規ディーラー・モトーレン東洋による)となっている。一方で、名古屋グランパスのホームスタジアムである「豊田スタジアム」(豊田市)に関しては、豊田市所有のために同名称となっていて、ネーミングライツではない。
欧州4大リーグでも自動車関連企業のスポンサーは多い
イタリアのセリエAでは、ジープがユベントスに、ピレリがかつて長友佑都選手の所属したインテルに、スズキが古豪のトリノのスポンサーを務めている。
ドイツ、ブンデスリーガでは、フォルクスワーゲンがかつて長谷部誠選手も所属したヴォルフスブルグに、メルセデス・ベンツはシュツットガルトを(傘下の銀行やスタジアム名として)サポート。フランスのリーグ・アンでは、ヒュンダイが強豪のリヨンと関係を結んでいる。
なかでもユベントスの実質的なオーナーは、イタリアの名門アニエリ一家であり、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)やフェラーリなども所有しているため、親会社というより系列企業ということになる。
昨年、ユベントスが現在の世界ナンバーワン選手のひとりであるクリスティアーノ・ロナウドを約150億円もの移籍金を支払って獲得した際には、フィアットの従業員が不満を貯めてストライキをしようとしたという話もある。
スポンサードしているメーカーのクルマには乗り放題!?
自動車メーカーがスポンサーになることで、選手たちはイメージ戦略も兼ねて、同メーカーのクルマを無料でレンタルしてもらえるというケースもある。ただ、そのクルマで事故などを起こされると逆にイメージダウンとなってしまうため、メーカーから選手に対して運転指導や講習が施されるという話も聞かれる。また、チームの中心となるようなスター選手になると高額の年俸を稼ぐため、スポンサーから借りたクルマは練習の行き帰りにのみ使用し、休日は自分で購入した高級車やスーパーカーに乗るという選手も多いようだ。
[筆者:安藤 修也]
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