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今夏、法政大学サッカー部を退部し鹿島アントラーズ入りした日本代表FW上田綺世。
先月末にJ1でプロデビューを飾ったが、10日に行われたJ1第22節の横浜F・マリノス戦で3試合目にしてプロ初ゴールを決めた。
ゴールが生まれたのは1-1で迎えた87分。三竿健斗の放り込みを土居聖真が頭で落とし、これを右足で合わせてゴール左隅へ押し込んだ。
今年のコパ・アメリカで何度も決定機を外したため“戦犯”扱いされてしまったが、一方でボールを呼び込む能力に関しては高く評価されていた上田。
この場面でも、パスが出る前に何度もラインぎりぎりのところで駆け引きしていることが分かる。その後、オフサイドのポジションになってしまったが、彼はそれを優位に変える術も心得ていた。
三竿からのパスが土居に出た瞬間、前に出ていたことを生かしつつ「自分の1点がオフサイドにならないようにバックステップをとって、ラインに気を使った」(上田)とポジションを微修正しながら、最後はボールに体を上手く合わせてシュートを放っている。
先月のユニバーシアード決勝でも圧巻の嗅覚を発揮して日本を大学世界一に導いていたが、やはりこの男は只者ではないようだ。
この上田のゴールは決勝点となり、鹿島は2-1で横浜F・マリノスに勝利。他会場で川崎が敗れたため、鹿島は2位に浮上している。