日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年2月16日日曜日

◆スペインの「ビッグ3」全てと対戦した鹿島――欧米勢との対戦履歴(サッカーダイジェスト)






【GaGa MILANO】ガガミラノ マヌアーレ40 5025.3 クォーツ レ...


この3チームと同じピッチに立ったJチームは鹿島だけである。




 クラブワールドカップ決勝でレアル・マドリーと延長戦にもつれ込む激闘を展開した鹿島アントラーズ。開催国枠からの出場で世界一にあと一歩と迫った彼らには、世界中から称賛の声が寄せられた。

 欧州王者と公式戦で対決するという貴重な経験をした鹿島が、ここで得た収穫は非常に多かったことだろう。それを活かし、今度はアジア王者として再び世界一クラブ決定戦の舞台に戻ってくることを誓った。

 その鹿島だが、過去には親善試合ではあるものの、バルセロナ、アトレティコ・マドリーとも対戦。1993年のJリーグ創設以降、多くのビッグクラブが日本に到来し、また対戦のチャンスが生まれたものの、スペインの「ビッグ3」と同じピッチに立ったJチームは、鹿島だけである。

 最初に対戦したのはバルサ。2004年の日本ツアーでのことであり、前年に就任したライカールト監督の下、魅力的な集団へと変貌を遂げた時期だった。

 なかでもロナウジーニョはキャリアのピークを迎えつつあり、この日本ツアーでもコンディション的には完全ではないものの、ドリブル、フェイントで華麗な技術を披露。鹿島は彼を抑えられず、3つのアシストを許すこととなった。

 ちなみにこの試合では、まだリーガデビューを飾っていなかったメッシが後半途中から登場。ロナウジーニョのお膳立てからゴールを決め、その非凡さを早くも日本で披露していた。

 5発を許してバルサに完敗を喫した鹿島はその2年後、中国・上海で行なわれた国際サッカートーナメントに出場。この大会には、地元の上海申花、鹿島、A・マドリー、そしてマンチェスター・シティが参加した。

 鹿島は初戦でA・マドリーと対戦し、後半にA・ミネイロのヘッドで先制したが、直後に負傷者が出てバタつき、すぐにF・トーレスの同点を許す。

 その後、勝ち越しを狙って攻めに出たところで逆襲を浴び、交代出場のアグエロ、ガジェッティにゴールを許し、逆転負けを喫した。

 悪コンディションのなかでミスも目立つなど、消化不良に終わった鹿島だが、後日、マンチェスター・Cには4-3で勝利している。なお大会は、後に日本代表の監督に就任するアギーレ率いるA・マドリーが優勝を飾った。

 そして記憶に新しいマドリー戦。厳しい日程のなかで、1試合ごとに力を高め、決勝に駒を進めた鹿島は、スター揃いの欧州王者に対して、決して守りに入ることなく、一時は柴崎の2ゴールで逆転し、勝利に大きく近付いた。

 残念ながら延長戦で力尽きたものの、世界を驚かせた鹿島。そしてこの経験が、さらに今後の彼らを強くしていくに違いない。そして、前述の2試合での敗北もまた、現在チームを形成するうえでの貴重な糧となったことだろう。


【データ&写真】スペイン・ビッグ3との対戦結果





◇バルセロナ・オン・ツアージャパン2004
2004年8月1日/国立競技場 観衆55,251人
鹿島 0-5 バルセロナ
得点:ジュリ(16・25分)、ラーション(30分)、ルイス・ガルシア(77分)、メッシ(88分)
鹿島:GK/小澤(59分杉山) DF/名良橋、金古(46分岩政)、大岩(64分石川) MF/新井場、本田(46分内田)、フェルナンド、増田(46分青木)、野沢 FW/平瀬、深井(46分中島) 監督/トニーニョ・セレーゾ
バルサ:GK/ルストゥ DF/ベレッチ、マルケス、プジョール(46分オレゲール)、ファン・ブロンクホルスト(46分イニエスタ) MF/フェルナンド(60分シルビーニョ)、ロナウジーニョ、ジェラール、ガブリ(46分シャビ) FW/ジュリ(46分L・ガルシア)、ラーション(74分メッシ) 監督/フランク・ライカールト

◇上海国際サッカートーナメント2006
2006年8月4日/上海虹口スタジアム 観衆 -
鹿島 1-3 アトレティコ・マドリー
得点:鹿=アレックス・ミネイロ(53分) ア=フェルナンド・トーレス(56分)、アグエロ(77分)、ガジェッティ(82分)
鹿島:GK/曽ケ端 DF/岩政(46分野沢)、大岩、新井場、中後 MF/青木、フェルナンド(54分羽田)、小笠原(66分深井)、ファビオ・サントス FW/柳沢(63分本山)、A・ミネイロ(74分ダ・シルバ) 監督/パウロ・アウトゥオーリ
A・マドリー:GK/レオ・フランコ DF/バレラ、ゼ・カストロ、ペレア、ペルニア MF/コスチーニャ(46分ルクサン)、ガビ、マキシ(62分ガジェッティ)、ミゲル(60分ペトロフ) FW/ミスタ(46分アグエロ)、F・トーレス(72分ケジュマン) 監督/ハビエル・アギーレ

◇クラブワールドカップ2016決勝
2016年12月18日/横浜国際総合競技場 観衆68,742人
鹿島 2(延長)4 レアル・マドリー
得点:鹿=柴崎(44・52分) レ=ベンゼマ(9分)、クリスチアーノ・ロナウド(60・98・104分)
鹿島:GK/曽ケ端 DF/西、植田、昌子、山本 MF/永木(114分赤崎)、小笠原(67分ファブリシオ)、遠藤(112分伊東)、柴崎 FW/土居(88分鈴木)、金崎 監督/石井正忠
マドリー:GK/ナバス DF/カルバハル、ヴァランヌ、セルヒオ・ラモス(102分ナチョ)、マルセロ MF/カゼミーロ、モドリッチ(106分コバチッチ)、クロース FW/ルーカス・バスケス(81分イスコ)、ベンゼマ、C・ロナウド(112分モラタ) 監督/ジネディーヌ・ジダン





鹿島、欧州・中南米のクラブ・代表・選抜チームとの対戦結果





 ここでは、クラブ創設以来、鹿島が行なった欧州、中南米のクラブ、代表選手、選抜チームとの対戦成績を以下に記した。

 鹿島はスペインのビッグ3だけでなく、2004年、前シーズンにリーガ・エスパニョーラを制したばかりのバレンシアとも親善試合を行ない、またイングランド・マンチェスターの2クラブとも対戦している。

 1993年、Jリーグ開幕直前の4月に欧州遠征を行ない、当時セリエCのマントバと1-1で引き分けたのが、最初の欧州クラブとの対戦。ゴールは長谷川祥之が決めた。

 続くクロアチア戦ではシュケル(4点)、ボバン(2点)ら名手に立て続けにゴールを食らって8失点を喫し、反撃はアルシンドの1点止まり。しかしその10日後のインテル戦では、強豪相手に引き分けに持ち込んだ(前年に対戦した日本代表は0-3で敗れている)。

 国内に戻ると、ブラジルの強豪フルミネンセと2試合を戦って1勝1分けの好成績を残し、その勢いでJリーグに臨み、開幕戦でジーコのハットトリックなどで名古屋グランパス(エイト)を5-0の大差で下して、初代シリーズ王者への道を驀進していった。

 こうして世界との邂逅を果たした鹿島は、ジャパンマネーの影響で90年前半は欧州、南米の強豪クラブと親善試合で対戦。しかし、間もなくしてこういった類の試合は減り、アジア勢との真剣勝負(カップ戦)が国際試合のほとんどを占めていく。

 2000年代に入り、再び欧州ビッグクラブの日本ツアーが行なわれるようになり、鹿島も幾度か腕試しの機会を得た。

 また、2010年代に入ると国内カップ王者としてスルガ銀行チャンピオンシップへの出場権を獲得。12年(対ウニベルシダ・デ・チリ)、13年(対サンパウロ)、16年(対インデペンディエンテ・サンタフェ)に出場し、1勝1分け1敗(1PK戦勝ち)の成績を残している。

 Jリーグのなかで最も国際経験豊かなクラブのひとつである鹿島。今回、開催国枠ながら初めてクラブレベルでの世界最高峰の大会に出場し、その存在を世界に知らしめたのである。

1993年
△1-1 マントバ(イタリア)
×1-8 クロアチア代表
△1-1インテル(イタリア)
△1-1 フルミネンセ(ブラジル)
○2-0 フルミネンセ(ブラジル)
1994年
×2-3 サンパウロ州選抜(ブラジル)
△1-1 ポルト(ポルトガル)
×1-2 フラメンゴ(ブラジル)
△1-1 パルメイラス(ブラジル)
1995年
△1-1 インテルナショナル(ブラジル)
×2-3 パリ・サンジェルマン(フランス)
1996年
○4-2 クラブ・アトランテ(メキシコ)
×0-1 アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)
○3-1 グァラニ(ブラジル)
2002年
×1-2 イタリア代表
×0-6 ローマ(イタリア)
2004年
×0-5 バルセロナ(スペイン)
×0-1 バレンシア(スペイン)
2005年
○2-1 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
2006年
×1-3 アトレティコ・マドリー(スペイン)
○4-3 マンチェスター・シティ(イングランド)
2012年
△2(7PK6)2 ウニベルシダ・デ・チリ(チリ)
2013年
○3-2 サンパウロ(ブラジル)
2016年
×0-1 インデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア)
○3-0 アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)
×2(延長)4 レアル・マドリー(スペイン)





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