鹿島アントラーズは12日、チーム練習を行ない、トレーニング後には和泉竜司がオンライン取材に応じた。明日13日にはJ2のアルビレックス新潟とトレーニングマッチを行なう予定。和泉は中断期間明け初となるJクラブとの対戦に意気込んだ。
どんどん上げていくだけ
新潟とのトレーニングマッチは、リーグ戦再開へ向かっていることをさらに実感させる新たな一歩だ。リスタートまで、「もう1カ月を切っているので、どんどん上げていくだけ」。和泉もチームも、アクセルを踏み込んでいく。
中断前は、公式戦3戦でゴールのないまま未勝利。それでも和泉は、「(シュートまで持ち込む)形は中断前もいい形でできていたし、今も忘れていないというか、しっかり継続してやれている」と、目指すサッカーへ向けてぶれずに進んでいることを強調する。
相手の背後へ飛び出す動きや、最終ラインと中盤間でボールを引き出す位置取り。チームにダイナミクスをもたらすサイドハーフはチームでも重要なポジションだと、和泉は語る。
「よい距離感でやれているし、コンビネーションで崩したり、背後に入ったり、いい練習ができている。ポジショニングなど、ボランチやサイドバックとコミュニケーションを取れているので、いい距離感を保てるようにやっていければ。(うまくいくかは)試合が一番分かりやすいと思うので、確認しながらやっていければと思います」と、久々の試合を楽しみにする。
「練習試合だけど、勝ちグセも大事。やるからには当然勝ちを求められるチーム」。Jリーグで最多のタイトルを誇るクラブに来たことを、和泉は強く認識している。試合勘やゲームで必要な体力といった、実戦感覚を取り戻すことが必要な要素もあるが、「100%を出し切ることが大事。ケガをしないように意識しながらも、今出せるものをすべて出す。それで勝てれば一番いいかなと思います」。
鹿島らしさを出すと誓った。
取材◎杉山 孝