鹿島アントラーズ×TEN STRIKE SPIRIT OF ZICO 柄 レーヨ...
川崎はHTの小林悠、大島僚太の同時投入で一気に勝負を決めた
Jリーグは8月5日、2月の開催以来、約半年ぶりにルヴァンカップを再開。グループステージ第2節の7試合を各地で開催した。県立カシマサッカースタジアムで行われた鹿島アントラーズと川崎フロンターレの一戦は2-3でアウェーの後者が勝利を収めた。
新型コロナウイルスの影響で大幅に大会のレギュレーションを変更したルヴァンカップでは、ホーム&アウェーで行なっていたグループステージを1回戦の総当たり方式に変更。各グループ1位と2位チームのうち成績最上位チーム、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)参加の3チームを加えた全8チームで次のステージを戦う。
第1節で名古屋グランパスに0-1で敗れている鹿島は、敗れれば敗退が決定する。不調のチームだがリーグ戦ここ2試合はFC東京と2-2で引き分け、大分に4-1で快勝とザーゴ監督が掲げる新スタイルも結果が出始めている。
4-4ー2のフォーメーションでスターティングのラインナップは、GKに曽ケ端、DF右から広瀬、犬飼、町田、永戸、MFはレオ・シルバと三竿のボランチ、右に土居、左に和泉、FWは遠藤とエヴェラウドとなった。
対する川崎は、再開後のリーグで7戦全勝。総得点も21ゴールと抜群の攻撃力を誇る。4-1-2-3を採用し、GK丹野、DF右から山根、ジェジエウ、山村、車屋、MFはアンカーに守田、インサイドに下田、脇坂、FWは右から旗手、レアンドロ・ダミアン、三笘となった。
試合は、鹿島が前線からの激しいプレスで川崎にボールを落ち着かせない。7分には土居が高い位置でボールをカットし遠藤につなぐと、シュートを選択。これは枠に飛ばなかったものの、鹿島が攻勢を強める。
防戦が続いていた川崎だったが、次第にボールが繋がり出すと、30分以降次々と鹿島ゴールに迫る。すると43分、右サイドで旗手怜央が放ったシュートはGKに弾かれるものの、ペナルティエリア左でこぼれ球を拾った三笘薫がカットイン。右足でシュートを放つと、DFに当たりながらもゴールに吸い込まれた。
1-0で前半を折り返した川崎は、ハーフタイムに大島僚太と小林悠を投入。すると47分に早速小林がシュート。これはDFにブロックされるが、こぼれ球に走り込んだ大島が右足を振り抜き、ゴール左に決める。川崎はオープンな展開となってきた隙を突き、さらに加点する。左サイドを駆け上がった三笘がアウトサイドでグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだ旗手がこれに合わせる。GKに当たるものの、そのままGKごとゴールラインを割って3-0とリードを広げた。
負けると敗退となってしまう鹿島は、4枚替えを行なうと、交代出場の伊藤翔が84分に1点を返すと、さらにアディショナルタイムにも得点。しかし追い上げ及ばず2-3で試合終了を迎えた。
この結果、グループAでは、この日ともに勝利し2勝となった川崎と名古屋が次節グループ突破を賭けて直接対決となる。敗れた鹿島、清水はともに敗退となった。
鹿島は8日にリーグ戦の9節・サガン鳥栖戦を挟み、12日のグループステージ最終節を清水エスパルスと敵地で戦う。川崎は8日のリーグ9節・大分トリニータ戦後、敵地で名古屋と対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部