
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年8月24日月曜日
◆内田篤人の知られざる現役生活後半。 復帰戦前、記者に直談判した理由(Sportiva)

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8月20日、内田篤人(鹿島アントラーズ)が現役引退を発表した。23日にホームで行なわれるガンバ大阪戦がラストマッチになるという。
2018年に鹿島に復帰してからも、コンスタントに長い時間、試合に出場することはなかった。完全復活を遂げる日が来るのではないかという期待は常にあったが、ついに内田は決断した。自分自身のプレーや長年苦しめられてきた膝の状態を考えたうえで、このタイミングになったのだろう。
2010年夏、ドイツの強豪シャルケの一員となった内田は、あっという間に右サイドバックのレギュラーポジションを獲得、チームの主力となった。カップ戦優勝やチャンピオンズリーグ準決勝出場など、日本人選手がなかなか到達できない世界へ、いとも簡単に上り詰めた。
内田がそんな立ち位置を獲得してきたのは、プレーの質もさることながら、気持ちの強さがあってこそ、だったと筆者は思っている。そしてその気持ちの強さは、シャルケと日本代表で活躍し、人気を獲得していった過程よりむしろ、2014年に大ケガを負ってから以降の日々に強く感じるのだった。
内田は15年夏に手術を行ない、以後は長く断続的に、ケガとの戦いに苦しむことになる。苦しみながらも、モチベーションが湧く状況を自ら作ろうとする。そんな姿勢がうかがえた。
16年12月のことだった。15年夏の手術から1年半近くを経て、ようやく復帰の目処がたち、出場機会が与えられることになった。
試合はヨーロッパリーグの1次リーグ第6節、アウェーでのザルツブルク戦。順位争いに関係ない、いわゆる消化試合だった。監督からは試合の2日前にメンバー入りを告げられた。その日、筆者はたまたま取材に訪れていた。練習後、内田が筆者ともうひとりのライター、カメラマンの合計3人を、シャルケの練習場からデュッセルドルフまで車で送ってくれることになった。
内田は運転をしながら、「どうせだったらホームで復帰したかったな」「まあ、ご褒美みたいなものだよね」「でも、実際ピッチに立ったら泣いちゃうかな? どのタイミングで泣くのがかっこいい?」などと試合に思いを馳せていた。
内田がふと、「ベンチ入ることってさ、記事にしてもらえない?」と問いかけてきた。速報記事としてインターネットでニュースにならないか、ということだった。我々はデュッセルドルフ駅前で車を降り、内田はそのまま体のメンテナンスに向かった。
すぐに日本に連絡をとると、ある編集部が快く引き受けてくれることになり、内田と別れた数十分後には「内田復帰」の速報がネット上に掲載された。治療用のベッドでその記事を見た内田は、トレーナーに「オレ、載ってる」と、うれしそうに報告したという。
もちろんうれしかったのは確かだろう。だが、内田には、そうやって注目を集めることで、恥ずかしいプレーなどできない状況に自らを追い込みたいという意識があったはずだ。
2018年に鹿島に復帰すると、内田はロシアW杯の日本代表メンバー入りへの思いを公言するようになった。「日本人なら誰でもチャンスがあるものでしょう」「目指さないなんてありえない」と、最終メンバーの発表まで語り続け、なりふり構わずに復帰への努力を見せようとした。
落選した後、内田は言った。
「ああやって代表に入りたいと言えば、内田なんて代表には不要だという人もいるでしょう? そういう声も耳に届く。そういう声もパワーに変えたかったんだよ」
アンチの声を発生させて、それさえ自分のエネルギーとして取り込む。そこまでの状況を、半ば意図的に作ろうとしていたというわけだ。結果的には、繰り返す負傷によってリハビリに勤しむことしかできなかったが、それでも、「やれることはやった」というある種の達成感を口にしていた。
サッカーの試合や練習はもちろん、リハビリや自分自身と向き合うトレーニング、日常生活すべてを含めて「やれることは全部やってきた」。いまは心から、お疲れ様でした、と言いたい。

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