日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年8月29日土曜日

◆【柏vs鹿島プレビュー】仕切り直しのゲームに臨む柏…復調傾向の鹿島はアウェイ戦2連勝なるか(サッカーキング)






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■柏レイソル チームにとってもエースにとっても再スタートの一戦に


【プラス材料】
 前節の大分トリニータ戦はスコアレスドローに終わったが、神戸、大分という遠方のアウェイ2連戦で勝ち点4を獲得したことは悪い結果ではない。相次ぐセンターバックの負傷離脱で懸念された守備面も、大分戦では4試合ぶりの無失点に抑えた。

 一時は心配された負傷者の続出も、第11節のヴィッセル神戸戦からMFマテウス・サヴィオが復帰。しかも途中出場でゲームの流れを変えるプレーを見せた。前節はセンターバックのDF鎌田次郎がベンチ入り。さらにネルシーニョ監督によれば、7月のリーグ戦再開以降、欠場が続くFWクリスティアーノが「復帰に向け、調整の最終段階に入っている」という。クリスティアーノの実戦復帰はまだ未定だとしても、ケガ人が次々と戦列に戻ってきているのは何よりの朗報だ。

【マイナス材料】
 これまで9試合続いてきたチームの連続得点が途絶え、それと同時にFWオルンガの連続得点記録も「7」でストップした。前節は大分のコンパクトな守備ブロックの攻略に手を焼いたことに加え、真夏の連戦で、しかも遠方のアウェイ2連戦だったことが影響したのか、全体的に精彩を欠き、オルンガも決定的な場面でシュートをふかすなど、これまでと比較すると体の重さが感じられた。

 その動きの重さは守備面でも見られ、相手のパス回しに対してプレッシングがかからず、逆に走らされるケースが目立つ。前節、水際で耐えて無失点に抑えたことは評価できるが、夏場の消耗の激しさを考えれば、自分たちがボールを保持して試合をコントロールする時間を増やしたいところだろう。

文:鈴木潤






■鹿島アントラーズ 臨戦態勢は整った。先手を取られなければ勝機は十分にある


【プラス材料】
 2-1で逆転勝ちを収めたミッドウィークの第26節・FC東京戦は、今季で最も充実した試合内容だった。アウェイで勝ち点3をもぎ取れたことと同じくらい価値があったのは、センターバックで先発したDF関川郁万のプレー。強弱をつけた守備は一皮むけた印象をもたらした。

 また、MFファン・アラーノに遅ればせながら、加入後初得点が生まれたことも大きい。チームとしては、ディフェンスラインの背後を利用してスルーパスとクロスで2ゴール。3人目の動きやダイレクトプレーが増え、チャンスの質を上げることができている。

 ここまで鹿島アントラーズにしては悪い結果となっているが、選手同士の相互理解、アントニオ・カルロス・ザーゴ監督のサッカーが浸透。いよいよ勝ちにいける態勢が整ったと言えるだろう。

【マイナス材料】
 今季、右サイドバックの主戦を担ってきたDF広瀬陸斗が第12節・ガンバ大阪戦で負傷して戦線を離脱した。内田篤人氏の引退もあり、過密日程を戦う向こう1カ月は手薄なポジションとなってしまった。移籍登録ウインドーが閉まるタイミングが間近に迫っていたため、他のクラブから獲得も間に合わず、現有戦力で戦うしかない。MF小泉慶とDF伊東幸敏の2人を中心に起用していくことになるが、連戦による蓄積疲労やケガのリスクが懸念される。

 試合内容に目を移せば、先制点を与えることが多いため、パワーを使う試合が続いている。G大阪戦で同点に追いつき、FC東京戦では逆転に成功しているここ2試合の背景に、それだけ多くの体力を消耗したことを心にとどめておきたい。

文:totoONE編集部




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