11月27日、鹿島アントラーズの土居聖真が練習後のオンライン取材に応じた。チームは前節柏レイソル戦に敗れ、2位ガンバ大阪や3位名古屋グランパスとの差を縮めることはできず、リーグ戦は残り3試合。まずは浦和レッズとの一戦に、土居は照準を合わせる。
「あらためてチーム力の大事さを感じた」
今シーズンも残り3試合。すでに川崎Fのリーグ優勝が決まった。鹿島は序盤戦でつまずいたものの、夏場以降に盛り返して現在は5位まで順位を上げた。だが、他の上位陣との試合数の差も踏まえると、今シーズンの天皇杯出場権が懸かる2位のみならず、来シーズンのAFCチャンピオンズリーグ出場権が与えられる3位に入ることも厳しい状況だ。
「今シーズンはイレギュラーなことがたくさんありました。優勝した川崎を見ても、スタメンや出場している11人だけじゃなくて、途中から出てくる選手もそうだし、チームとして総合力がある。そんなチームが上位にいます。うちも(新型コロナウイルスの影響などで)活動できない選手が何人もいましたが、あらためてチーム力の大事さを感じました」
そのように今シーズンの戦いについて語るのは土居聖真だ。鹿島でも2週間前にチーム内で新型コロナウイルス陽性者が確認され、ケガ人や濃厚接触者を含めて多くの離脱者を出した。その中でも出場可能なメンバーで試合に臨んだが、前節柏戦に1-4で敗れるなど、この2週間では1勝1分け1敗に終わった。
「残り試合、今いるメンバーでしっかり戦うためにも、最後まで退場者やケガ人をなるべく出さずに、3連勝して終わりたいと思います」
土居が言うように、2位や3位に食い込むためには、浦和、清水、C大阪とのホーム3試合で勝ち点「9」を獲得することが必須条件だろう。まずは前節から中3日での浦和戦(11月29日)が待ち受ける。
「前回(第4節)は、僕は浦和と対戦していないので、楽しみな部分はあります。(前回対戦から)浦和もやり方がいろいろと変わっていると思うので、自分たちが良さを出せるように、しっかり準備していきたい」
かつてはリーグの覇権を争うなど、幾多の激闘を繰り広げてきた相手との一戦を土居は心待ちにする。「前節(柏戦)は敗れたけれど」と言うが、「今シーズン、1年間を通してすごく手応えを感じている。どの選手が出ても自信を持って、サッカーをできている」と言うように、チームの成長を実感しているようだ。
5位の鹿島対9位の浦和という構図だが、リーグ終盤戦で相対するライバル同士の対決は今回も激戦必至だ。
◆【鹿島】激戦必至の赤と赤の対決。土居聖真は浦和戦へ「楽しみ」(サッカーマガジン)