鹿島――「逆転せねば」という、はやる気持ちが裏目に
[J1第29節]鹿島1-4柏/11月25日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 4.5
今季初の4失点。前がかりになった背後のスペースを次々に使われ、傷口を広げた。先制されながらもいったん追いつき、さらに「逆転せねば」という、はやる気持ちが裏目に出てしまったか。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 5
CKからの“ピンボールシュート”に加え、残り15分間でカウンター3発を浴び、よもやのサンドバッグ状態に厳しい表情を浮かべた。
DF
37 小泉 慶 5(62分OUT)
「自分がしっかりクリアしておけば、先制点につながるCKはなかった。そこはすごく反省している」と悔やんだ。
39 犬飼智也 5
“怪人FW”オルンガにしてやられた。75分、巧みなドリブルに対応しきれず、ニアサイドを撃ち抜かれ、ピッチに突っ伏した。
3 奈良竜樹 5
前半はCBの相方と連携しつつ、相手の得点源をうまく抑えていたが、前のめりになった後半はスペースを与えすぎた。
16 山本脩斗 6
12キロを優に超える総走行距離はチーム1。逆サイドからのクロスに対してゴール前に走り込み、決定機を演出するも残念ながら結実せず。
MF
7 ファン・アラーノ 6.5(62分OUT)
ゴールライン際からの強めの折り返しがGKの後逸を誘い、一旦は同点に。運動量が多くチームに活力をもたらしていただけに早い交代に疑問符がつく。
20 三竿健斗 5.5(80分OUT)
持ち味であるボール奪取に注力していたが、“ここぞ”というところで奪いきれず、手痛い代償を支払わされた。
4 レオ・シルバ 6(80分OUT)
56分に左サイドから内側に入り、シュート気味のインスイングクロスで同点のきっかけを作った。
9 エヴェラウド 5.5
ゴールへの貪欲な姿勢はこの日も変わらない。チーム最多の7本のシュートを放つも最後までネットを揺らすことができなかった。
MF
8 土居聖真 6
セカンドトップながら、まるでボランチのごとく幅広くカバー。攻守に献身的なプレーが際立っていた。
FW
36 上田綺世 5.5(62分OUT)
守備に人数を割く相手に対し、攻撃に有効なスペースを見つけられず、苦慮。得意のヘッドも鳴りを潜めた。
交代出場
DF
22 広瀬陸斗 6(62分IN)
右サイドの攻撃を活性化するために投入。相手が嫌がるようなクロスを何度か供給していたものの、今ひとつ決め手を欠く。
MF
25 遠藤 康 5.5(62分IN)
1-2に突き放された5分後、右クロスの折り返しから好機到来もゴールの枠を外れ、天を仰ぐ。
FW
15 伊藤 翔 5.5(62分IN)
ボールを受けるエリアやその後の展開など、ベテランならではの味わいを醸し、そつがない。欲しいのはやはり目に見える結果だろう。
MF
6 永木亮太 ―(80分IN)
交代出場から2失点を喫すなど、カウンターに対するリスクヘッジが思うようにいかなかった。
30 名古新太郎 ―(80分IN)
ゲームの流れにうまく乗れず、バタバタした感が強い。何か痕跡を残そうとするあまり空回りしたか。
監督
ザーゴ 4.5
3枚同時交代や2ボランチの一気替えなど、大胆な采配で勝負に出たが、かえってバランスを崩す要因になっていたのでは?
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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