日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2021年1月9日土曜日

◆鹿島の19歳FW染野、飛躍の2年目へ「点を取る選手になる」 内田篤人氏らの“金言”胸に(スポニチ)






 福島県の尚志卒でJ1鹿島のFW染野唯月(19)が本紙のリモートインタビューに応じた。ルーキーイヤーの昨季はシーズン途中に負傷で離脱したが、プロ初ゴールを挙げるなど手応えも感じた。現役を引退した元日本代表DF内田篤人氏(32)や日本代表FW上田綺世(22)らのチームメートから、多くを学んだ一年でもあった。福島から羽ばたいたU―19日本代表のストライカーが、2年目に向けて思いを語った。

 プロの高いレベルを体感した一年だった。18年度の全国高校選手権で得点王に輝いた染野は、J1の複数のチームが争奪戦を繰り広げる中、鹿島に入団。7月4日の川崎F戦でJリーグ初出場を果たし、12試合に出場したが、リーグ戦では無得点だった。

 「高校とは違ってなかなかシュートを打たせてくれなかった。体の強さや戦術理解度も足りなかった。あれだけ試合に出て、思った通りにゴールが取れなかったのは課題」

 本職はFWだが、サイドハーフなども経験した。8月12日のルヴァン杯・清水戦でプロ初ゴールを決めるなど存在感を示した。

 「初得点はうれしかったし、自信になった。FWのポジションを取りにいきながら、違うところもできる選手でいたい。出場したところで結果を残す」

 11月には腰痛に加え、右足関節の手術を受けて離脱した。歯がゆい一年となったが、ピッチの外だからこそ見える世界もあった。

 「体の使い方は練習の中でやっていけば、ものにできると感じた。ケガをして鹿島の現状を把握できたし、より体のことを考えられるようになった」

 鹿島には手本となる選手が多く在籍する。引退した内田氏からは金言も受け、学ぶことばかりだった。

 「“海外では17歳でもプロデビューしている。みんな自分に自信を持っているよ”と言われた。練習から良くしてくれてチームのために声を出して、リーダーシップを取ってくれた。こういう人が海外でも日本でも活躍できると思った」

 内田氏が語った「自信」。染野は上田からも感じ取った。

 「シュートを打つか打たないか、自分で行くか行かないかと自分自身で決定する自信があった。とにかく点に貪欲で“自分が決める”という気持ちが伝わってくるし、失敗してもチャレンジしている。今季は自分が、“点を取ってやる”という自信を持ちたい」

 現在は体も動かし、2年目に向けて準備している。ケガで参加は見送ったが、U―19日本代表候補にも選出されている。

 「(世代別やA代表の)W杯もある。ただ、そこを目指すのではなく、まずはケガなく鹿島で活躍することを考えたい。その延長で日本代表も目指す。シュートは武器。ゴール前に入る回数を多くして、点を取る選手になる」

 万全のコンディションとなる染野が、Jリーグで世界で活躍する。(近藤 大暉)

 ○…染野は母校・尚志の逆襲を期待した。昨年の選手権予選の準決勝で尚志は学法石川に敗れ、7年連続の全国大会に出場できなかった。「負けたことは仕方がない。絶対優勝しなければいけないプレッシャーがあったと思う。負けた人の分も、後輩は全国に行ってほしい」と思いやった。後輩でJ2山形内定のFW阿部要門(3年)には「体に気を使ってほしい。慣れない部分があるけど、1年間サッカーを続けることが大切」とプロの先輩としてアドバイスした。




◆鹿島の19歳FW染野、飛躍の2年目へ「点を取る選手になる」 内田篤人氏らの“金言”胸に(スポニチ)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事