3/8発売『フットボール批評issue31』から一昨年、サンフレッチェ広島のGKコーチを務めた澤村公康が、GKを4つのタイプに分類し、J1全20クラブの陣容を一刀両断した「GKスカッド批評」を一部抜粋して公開する。[GKタイプ]オーソドックスタイプ→オ、シュートストップタイプ→シ、現代タイプ→現、万能タイプ→万、★は新加入(構成:吉沢康一)
「常勝鹿島」復活へのキーマン
GKコーチ:佐藤洋平
沖悠哉(万)
クォン・スンテ
山田大樹
早川友基★
いよいよ沖悠哉の時代がやってきました。昨年は24試合に出場して、クォン・スンテが7試合、曽ケ端準(引退)が1試合。沖が年間を通して守れるようになると「常勝鹿島」が復活すると予想しています。
カギは沖自身が握っています。セカンドGKに韓国人のベテラン、クォン・スンテがいることも大きい。厳しい序盤戦だった昨シーズン、GKだけは大崩れしなかったのは、曽ケ端とクォン・スンテの良好な関係性によるもので、リスペクトしあっているという話はよく聞きました。
沖はサイズがあるだけではなく、ビルドアップも得意な足下の能力に長けている若手の代表的な万能タイプです。ビルドアッパーながら1年目にしてはシュートにもよく対応していた印象もあります。序盤戦で勝てなかった鹿島が沖の登場から盛り返したという点からも、ラッキーボーイ的な要素も持っています。
(構成:吉沢康一)
◆J1全20クラブGKタイプ別分析(3)鹿島アントラーズ。沖悠哉は何タイプ? いよいよ“沖時代”が到来(フットボールチャンネル)