J1鹿島のMF荒木遼太郎(19)が、故郷・九州の地で3つの記録に並ぶ。現在、サイドハーフながらチームトップの3戦4発と絶好調。あす17日のアウェー福岡戦で、94年市原(現J2千葉)の元日本代表FW城彰二に並ぶ10代での4戦連発、クラブとしては98年FW柳沢敦のチーム記録に並ぶ開幕4戦連発、そして10代選手でクラブ最多となる96年柳沢の5得点に挑む。
「狙えるのであれば、狙いたいと思っています。自分のところにチャンスが来たら、確実に仕留めたい」と荒木は言葉に力を込めた。プロ1年目の昨季は26試合出場で2得点だったが、今季ここまで3戦4発と大ブレーク。昨季18得点のFWエヴェラウドはまだ調子が上がらずリーグ戦は無得点、昨季10得点のFW上田綺世も故障離脱していただけに新星の活躍は願ってもない。
記録樹立のチャンスで巡ってきた相手は、今季J1に昇格した福岡。出身の熊本を離れて東福岡高時代に過ごした地であり、決戦の場は高校3年の選手権県予選決勝以来となるベスト電器スタジアムだ。同年は筑陽学園に敗れ、選手権出場を逃したが「高校の時から特別な場所だった。プロでもう一度、あそこでプレーできるのはうれしい」と荒木。4戦連弾で、苦い思い出も払拭(ふっしょく)してみせる。
◆鹿島 MF荒木 故郷・九州で3つの記録へ意欲「狙えるのであれば、狙いたい」(スポニチ)