明治安田生命J1第33節 鹿島2―1FC東京 ( 2021年10月23日 味スタ )
明治安田生命J1リーグは23日、各地で5試合が行われ、鹿島はアウェーでFC東京を2―1で下しACL出場圏内となる3位浮上へ望みをつないだ。1点リードの後半20分に東京五輪代表FW上田綺世(あやせ、23)が自身初の3戦連発で追加点。視察した日本代表の森保一監督(53)の前で、来月のW杯アジア最終予選メンバー入りにアピールした。湘南は山口智監督(43)就任後6試合目で初勝利を挙げ、16位に浮上した。
その瞬間、森保監督の視線をくぎ付けにした。1点リードで迎えた後半20分。エリア中央で待ち受けた鹿島のFW上田が、FW土居のマイナスパスを右足で合わせる。一度は相手MF青木にはじかれたが、こぼれ球を冷静に左足で突き刺した。
「自分の中で一呼吸置いて、しっかり枠を捉えて打とうという意識だった。ワンテンポ遅らせて、落ち着いて打てたので決められたと思う」。そう振り返る追加点は自身プロ入り初の3戦連発。日の丸を引き寄せる“御前弾”となった。
日本代表は来月にW杯アジア最終予選2戦(11日ベトナム戦、16日オマーン戦)を控えるが、エースFWの大迫勇也(31=神戸)は負傷の影響で参加は不透明となっている。今季リーグ4位の13得点で、直近8戦7発と驚異的なペースで得点を挙げてきた上田が“代役”として招集される期待も高まる。
上田自身は「自分のクラブでの活躍なくして代表はない。まずはチームの状況を第一に考えて、チームのために尽くせれば」と自然体を強調した。27日にはタイトルがかかる天皇杯準々決勝の川崎F戦と、重要な一戦も控えている。目の前の試合に集中した先に、代表切符はあるはずだ。
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