茨城県産の農畜産物が、フリーマーケットアプリのメルカリで買える――。JAグループ茨城とメルカリの子会社・ソウゾウは10月26日、こうした内容を柱とする包括連携協定を締結したと発表した。インターネット上で販路を広げ、県産品のブランド力を高める狙いだ。
ソウゾウは、スマートフォンで簡単にネットショップを開設できる「メルカリShops」を運営している。JAはこのサービスを使い、県内の直売所で販売している農畜産物を出品する。この日は、焼き肉用の常陸牛や鍋用の野菜詰め合わせ、県オリジナル米の「ふくまる」などが出品された。
JAは、メルカリ傘下でサッカーJ1の鹿島アントラーズとの連携も強化する。カシマスタジアム(鹿嶋市)でのホームゲームで即売会を開いたり、ユースチームの食事に県産品を使ったりする方針だ。
メルカリの小泉文明会長は「全国に散らばるアントラーズファンに、茨城産の農畜産物を届けられるよう支援したい」。JA茨城県中央会の八木岡努会長は「販路を拡大し、県産品のファンを増やしたい」と期待を寄せている。(伊藤良渓)
◆「全国のアントラーズファンにも」 メルカリで買える茨城の農畜産物(朝日新聞デジタル)