18/12/26 20:00
選手権優勝3回の“赤い彗星”東福岡高は、激戦区の福岡県予選で6連覇を達成。第97回全国高校サッカー選手権出場を決めた。AFC U-16選手権優勝メンバーのMF荒木遼太郎(2年)に全国大会への意気込みを聞いた。
●MF荒木遼太郎(2年)
―選手権はどのような大会にしたい。
「自分は去年も一応メンバーに入っていたんですけれども、ベンチにも入れず、負けるのを外から見て悔しい形で終わりました。来年は必ず自分がこのピッチに立って全国制覇したいという気持ちを持って、毎日の練習をしてきました。やれる練習はやったつもりなので絶対に全国に出て優勝したいと思います」
―チームの中で誰よりも経験を積んできた選手だと思うが、どう還元したい?
「代表とか行って森山監督からもA代表のワールドカップの経験だったり、色々な話を聞けたのでプラスの面を出していければいいと思っていますし、試合ではアジアの厳しさなど経験してきた部分を出していければいいと思っています」
―個人的に逞しくなった。自覚もあるのでは?
「(自分では)あまりないんですけれども、アジア大会やインターハイが終わったくらいから、コーチと話したりした時に良いことを言ってもらえる機会が増えたと思います」
―ちょっと巧いだけでは出られないチームで出場機会を得てきた。それは身につけてきたものの成果。
「東福岡でプレスのスピードやパスのスピード、質が全然足りなくて、そこで自分は試合に出られないのかなと思っていた。代表に行っても試合に出られない悔しい時期が続いたんですけれども、自主練などを増やして絶対に代表のピッチに立ったり、Aチームのスタメンで出てやると練習の取り組みを変えたら、少し結果に繋がっていると思います」
―桐光学園の西川選手に負けていないと誰よりも思っているはず。
「インターハイやアジア大会で潤は活躍しているし、選手権の予選の結果を見ても潤は活躍していて、今回も19の代表に入って凄く悔しい思いがあるんですけれども、今年の選手権では絶対に負けたくないし、潤へのライバル心が一番あるので、準決勝で当たれたら絶対に勝ちたいと思います」
―勝つためにやっていきたいことは?
「潤と自分とでは違う部分があるんですけれども、自分の特長は広い視野でパスを出したり、ゲームを作ったり、時に点数を決めたり、そういうプレーを得意としているのでそこを選手権で出していきたい」
―全国で戦いたいのはやはり桐光学園?
「桐光学園と一番やりたいんですけれども、流経(流通経済大柏)の関川(郁万)選手とかも対戦したことがないので戦ってみたいです」
―チームは先に取られても、取り返す強さが身に付いている。
「選手権辺りから勝負強さがついてきたかなと自分でも思っていて、先制点を取られても自分たちのサッカーで絶対に取り返して最終的には勝ったりしている。全国大会でも先制点を取られないことはないとは言えない。県大会でしっかりと積み上げられているので、いい経験になったと思っています」
―3年生はどういう先輩?
「背中で引っ張ってくれる先輩が多くて、一人ひとり厳しくしてくれるところもあるし、オフのところでは優しく接してくれるので、いいチームだと思っています」
―それを来年は自分がやっていかないといけない。同級生を引っ張ることができている?
「経験は自分が一番積んでいると思う。それをみんなに教えて、自分が今年の3年生のように引っ張っていきたいです」
―全国での目標を。
「自分は主に攻撃のプレーヤーなんですけれども、今年1年間で守備も指摘されて、守備でも活躍できる選手になれるようにしてきたので、守備のところも見て欲しいと思います」
―来年もあるが、まずは今年。
「自分は来年もあるんですけれども、今年先輩たちと一年間戦ってきたので、このメンバーで絶対に日本一を獲って、優勝旗を掲げられたらいいと思っています」
(取材・文 吉田太郎)
◆AFC U-16選手権優勝メンバーの東福岡MF荒木遼太郎、ライバルに「選手権では絶対に負けたくない」(ゲキサカ)