明治安田生命J1リーグは2021年の全日程を終了。今シーズンも手に汗握る戦いが多く繰り広げられた。そこで今回は、2021シーズンのJ1リーグで輝きを放った選手をポジションごとに5人ずつ紹介する。(※ポジションは登録されているものではなく、所属クラブでメインとなっていたもの)
鹿島の若きゴールハンター
上田綺世(鹿島アントラーズ)
生年月日:1998年8月28日(23歳)
2021リーグ戦成績:29試合14得点1アシスト
鹿島アントラーズを牽引する若きゴールハンター、上田綺世は持ち前のオフ・ザ・ボールの動き出しと強力なシュートで得点を量産。チーム最多となる14得点を記録し、Jリーグ優秀選手賞に選出された。
上田の傑出した点はオフ・ザ・ボールの動き出しだけではない。トップスピードでの正確なボールコントロール、ゴール前での冷静さ、さらには多彩なフィニッシュとFWに必要な要素を兼ね備えている。
FWとして間違いなく日本トップレベルの上田は、現在Jリーグに在籍する日本人選手の中では、前田大然に次ぐ得点数を記録。来季はクラブ最多得点となる活躍だけでなく、代表でも現エースの存在を脅かす活躍を期待したい。
Jリーグベストヤングプレーヤー
荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)
生年月日:2002年1月29日(19歳)
2021リーグ戦成績:36試合10得点7アシスト
鹿島アントラーズに現れた新たなスター、荒木遼太郎は今季リーグ戦36試合に出場すると、10得点7アシストを記録。10代選手として27年ぶりとなる2桁得点を記録するなど、チームの心臓となる目覚ましい活躍を見せ、J1リーグベストヤングプレーヤーに選出された。
体の線は細いが、卓越したテクニックと抜群の攻撃センスを持ち合わせる荒木は、周囲の選手との連係でも、個の力での突破でも局面を打開することができる。アイデアも豊富で、ゴール前でボールを持った際には、何かしてくれるのではないかと期待せずにはいられない。
その活躍より、日本代表にも初招集。来年1月に行われるキリンチャレンジカップ2022に臨む代表メンバーに選出された。クラブだけでなく、代表でも活躍することができれば、荒木は間違いなく日本を代表する選手へとなっていくだろう。
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