鹿島アントラーズのブラジル人MFディエゴ・ピトゥカ(29)が、ジーコ魂を受け継ぎ、司令塔としてホームで勝ち点3をもたらす。
チームは23日、25日のホームでのサガン鳥栖戦に向け調整。前節浦和レッズ戦は引き分けに終わったが、ディエゴ・ピトゥカは「総合的にはアウェーで勝ち点1をしっかり勝ち取った認識でいる」と前向き。鳥栖戦に向け「運動量、戦う部分でも示しているチームで非常にタフな相手だと思う。ホームなので自分たちが主導権を握って相手を圧倒することをしっかり表現しないと」と、中盤でゲームコントロールをするつもりだ。
4月2日の清水エスパルス戦で、交代の際に蹴り上げたペットボトルが観客席に入り退場処分を受けた。クラブ独自の処分で、以降の4月の公式戦はすべて出場停止になった。5月14日のコンサドーレ札幌戦から先発に復帰し、縦パスの供給など攻撃面で異彩を放つ。
試合に出られない中でも、日々の練習にストイックに励み、居残りでも練習を積んだ。「自分の犯した過ちで寝られない日々もありました」と振り返った。家族や友人からの「過ちを繰り返さないようにすることが大事」との助言も支えになった。出場停止期間中も、スタンドから魂をピッチに送り込みチームメートの活躍を祈っていた。「自分の取り組み方次第で、周りを説得させることが出来るということで、いつも通り、全体練習をやって居残り練習をしっかりと取り組んで準備をした。今度は自分がピッチに立って、チームメートとともに結果を出さなくてはいけない」と責任を口にする。
このほどクラブアドバイザーのジーコ氏が来日した。日々の練習にも顔を出しており、その存在も刺激だ。同氏のプレーはリアルタイムでは見ていないが、ネットで過去の映像を検索しプレーは知っている。「まずはその闘争心。絶対に負けない、最後まであきらめないことが伝わってくる。彼はじゃんけんでも負けたくないぐらいの負けず嫌い。僕もそう。彼と同じことは出来ないけど、参考にしながら出来る部分はある。また、こうやって接していると、非常に素晴らしい人間性。だから、いいところは自分で吸収できるようにしないといけない」。ジーコ氏の訓示を受け、たくましくなった司令塔がチームを再び常勝に導く。
『絶対に負けない、最後まであきらめないことが伝わってくる。彼はじゃんけんでも負けたくないぐらいの負けず嫌い。僕もそう』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 23, 2022
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