Jリーグで得点ランキングトップの10得点を挙げている。状態の良さは折り紙付きだ。けれども、パラグアイ戦、ブラジル戦ともフィールドプレーヤーで唯一出番はなかった。
FW上田綺世(鹿島)は「代表なので勝つために必要だと思う選手が出るのはあたりまえ。そこに至らなかったのだと思う」と受け止めつつ、「メンバー争いの感覚はない。目の前の試合にかつことや、チャンスを与えられたときに貢献するという考えがある。いつチャンスを与えられても良いパフォーマンスができるように良い準備をしたい」と秘めた闘志の一端を口にした。
年代別日本代表の頃から森保一監督の指揮の下で戦ってきた。監督に求められていることは何かと聞かれると、「ベースは変わらないと思う。FWに一番求められるのは得点。どの監督にも求められると思う。僕はつねにそこを意識しているし、そこがなくなってしまえば僕は勝てない」とストライカーの矜持を示す。「僕は自分で万能だと思っていないので、いろいろなところを意識して補ってやらないといけないと思っている」と自身を見つめることも忘れない。
その中で、今回は招集されているFW勢の中で最も身長が高い(182cm)ことにフォーカスして取り組んでいることにも言及した。「スピードのある選手が多い中でタッパのある選手が少ない。そこは僕が武器として出せたらと思う」という言葉には、ゴールのイメージまで明確に持っていることがにじみ出る。
ブラジル戦に関しては「レベルの高い相手に、(試合の)入りの所でピンチはあったが、本戦に可能性を見せたのではないか」とポジティブな印象を受けたことを明かした。一方で、「見ている分には技術も高かったしスピード感もあった。サッカースタイルでも日本との違いも見えた。でも、中でやってみないと強度もスピードも相手の熱量も分からない」とも語る。
ピッチに立った時にこそ全身ですべてを感じ取りたい。ゴールの匂いを最も漂わせる選手として得点でチームに貢献したい。その欲求をガーナ戦にぶつけるつもりだ。
(取材・文 矢内由美子)
◆フィールド唯一の2試合出番なし…ガーナ戦で爆発したいFW #上田綺世「得点を意識しなければ僕は勝てない」(ゲキサカ)
『スピードのある選手が多い中でタッパのある選手が少ない。そこは僕が武器として出せたらと思う』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) June 9, 2022
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